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お別れ

夫の実家に訪れたのは
私が30歳の頃7年前。


その頃

ミニチュアダックスが2匹いた。


イエローのミニチュアは人嫌いなのか、触られるのを嫌がる。

ブラウンのミニチュアは
愛想が良くて、
撫でてと寄ってきてお腹を見せる。



家の中を放し飼いにしていて、ブラウンの子は、自分のことをきっと人間だと思っていたんだと思う。

まだ、夫と入籍する前に
イエローの子は18歳でなくなった。

亡くなる数日前から、調子が悪くなり
すこしげんきになったのかなと義母が少し洗濯物を干しにいったところ
戻ってきたら亡くなっていた。



そして今日。
夫が美容室で帰ることが元々決まっていたのだが、
昨日のよる
ブラウンの子の調子が数日前からわるく
痙攣も起こしたのでもぅ長くはないかもしれないと連絡があった。


13:00前後に帰る予定だったが


早めに出て9:30には夫の実家に着いた。

ブラウンの子は
大きく体を膨らませて
懸命に生きていた。


私たちが帰ってきたのがわかったのか
目に生気が戻っていた。

そして、
何度も何度も頭を上げて起きあがろうとしていた。


昨日は全然起き上がったりはなかったよう。


そして、
義母が買い物にでかけ1時間ほど夫と二人で見守っていたら

すやすやと眠り始めた。
帰ってきた時より元気になったからおきたら、チュールをあげようとしていた。

そうしてるうちに
買い物から義母が帰ってきて、
となりにある本宅のリフォームの状態を見にいくことになった。
階段を降りるギリギリまで
ブラウンの子の様子を見て私も階段をおりた。

大きな息をして眠っていた。

5〜10分くらいたっただろうか、
胸騒ぎがして早めに戻ったら、遠くから見ても息をしていない状態で
近くで見たところ亡くなっていた。


17才。

大往生。


だけど、涙が止まらなかった。

私は数年間だったけれど

こう言う瞬間にはとめられないのだ。



眠ったように楽に行ったのだろうか。


きっと夫を待っていたのだと思う。
夫が一番可愛がっていたこだった。

元気になったのではなくて
最後の力を振り絞って
私たちを出迎えて、

私たちには最期の姿を見せずに眠ったように亡くなったのかな。


私たちがいたらまだ頑張ろうとして苦しんだかもしれないし、そうじゃないかもしれない。


顔は安らかだった。


義母が役場に火葬の手続きをしに行き、
ブラウンの子がいた、柵を解体して
忘れたくないけど、
柵を解体しないと
義母は毎日そこを見て思い出すので。


今日火葬できたそうだが、
甥っ子や姪っ子、義姉も亡くなってからあっていないので明日火葬されることになった。



姪っ子は
物心がついてお別れをするのは初めてで
どうすればいいのかわからないのか、
直視できないようだった。

そして、何事もなかったように私の隣で宿題をしている。


わかっているけど、わからないようにしているのだと思う。

お別れは誰しも経験していくし
犬は大切な家族なので
悲しみも大きい。

彼女が受け入れられるようになるのはもう少し先だろう。


苦しい状態が長く続くことなく
安らかに旅立ったのであればいいな。


いつも愛想良く、
撫でて撫でてと体をすりすりとして近づいてきて
撫でないとまたすりすりを繰り返す、そんなあなたはとても可愛くて、癒された。


本当にありがとう。

どうか安らかに。


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