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【回顧録】スピッツコンサート2020 "猫ちぐらの夕べ" @東京ガーデンシアター 2020/11/26

はじめに


今までは自分が行った直近のライブの感想をメインに書いてきました。
が、今回は初の回顧録として、人生の中でもものすごく思い入れのあるライブ「スピッツ コンサート 2020 "猫ちぐらの夕べ"」について、ライブ当日までの気持ちやライブ後のエピローグ的なものを書いてみようと思います。

※今回は、猫ちぐらの夕べのライブレポではなく、2020年当時の自分の置かれていた状況を中心に、ライブ前・当日・ライブ後で感じたことを書いています。自分語り要素が多いのでご注意ください。


ライブ前日まで

このライブは今日からちょうど3年前に開催され、私が2020年に参加した唯一のライブです。

2019年までは、好きなバンドがいつも何かしらライブをしてくれていました。
私も(今より回数は少ないですが)日常的にライブに足を運んでいました。

2020年も、前年に出たスピッツのアルバム「見っけ」のツアーホール編や、くるりの久々の野音公演が予定されており、楽しみにしながら毎日を過ごしていました。

しかし、当初予定していたライブは、感染症の流行により結局全て無くなってしまいました。

当時私はまだ大学生だったのですが、大学の授業もほとんどがオンラインになり、バイトで外に出る以外はほぼ家を出ない生活となりました。

怖いもので、ライブがない生活に一度慣れると、「まあライブ行かなくてもそれなりに過ごせるな。漫画とか本とかもあるし」って思ってしまうんですよね。夏頃には「ライブ行かないとめっちゃお金貯まるじゃん」ぐらい呑気に考えるようになっていました。(今思うと、ライブに行けない現実から目を逸らしたいがためにそう考えるようにしていた気もします)

、、とまあこんな感じでライブがない生活にもかなり慣れてきた2020年10月12日、スピッツが一夜限りのコンサートを行うことが発表されました。 

着席コンサート?ゆったりした曲?あんまり想像できないけど、もうスピッツのライブに最後に行ってから1年くらい経ってしまったし、チャンスがあるのであれば申し込んでみるか、と思い応募してみました。

そして時は流れ10月22日、運命の当落発表の瞬間が訪れました。
当落発表のタイミングは珍しく対面授業があった日で、大学で授業を受けていました。
講義室の机の上にスマホを置いて、いつメール通知が来るか画面をチラ見しながら先生の話を聞いていました(←もちろん授業にはまったく集中できていませんでした)。
10/22の夜手書きで書いた日記がこちら。

ゼミの最中にスピッツ当選メールが届き全身からすごい勢いで発汗してしまった 生きててよかった!!まさか今年中にスピッツを拝めるとは!!帰りの電車でもひたすらニヤニヤしてしまった

なんと幸運なことに当選できました!!!!
当選通知を見た瞬間のあの講義室の景色はいまだに忘れられません。

あたったのはもちろんものすごくうれしかったですが、そもそもコロナでライブがなくなったことで「チケットが当たる」とか「チケットが外れる」とかそういう土俵にすら立てない状況がずっと続いていたので、当落発表まで「チケット当たるかな、だめかな」とドキドキできたことが新鮮な感覚でした。
チケット申し込みから当落発表まで約2週間、ずっとハラハラしていたのはつらかったですが笑、当落発表の瞬間に向けて生活にも張り合いが出ました。善行重ねとこう、みたいな。

そしてここからライブ当日の11/26まで、さらに日々をがんばるようになりました。
この頃の日記を見ていると、結構厄介な課題に追われていたっぽいのですが、「スピッツのライブがあるからそれまでにはなんとかする」と何回も日記に書いています。

また、久々のライブに向けて、新しい服を買ったり、美容院に行ったりもしていました。
2020年はそれまで服とかも全然買わないまま過ごしていたので、「どの服着ていこうかな」と考えることも新鮮で、この「ライブ当日までの準備期間」はとても楽しい時間でした。

そうこうしているうちに、とうとうライブ当日がやってきました。

ライブ当日

この日(11/26)は朝からすっきりしたいい天気だったことを覚えています。

ただ、極度の楽しみと緊張とで、ライブ前になにをしていたのかはあんまり思い出せません。
(緊張しすぎてライブ前に5回トイレに行ったことだけは覚えています)

会場で席に着き、「始まったら終わっちゃうから始まらないでほしい」という感情と「早くスピッツの音を浴びたい」という相反する2つの感情に襲われつつスピッツがでてくるのを待っていました。あの時間は人生で最も心臓バクバクした瞬間TOP3に入ると思います。

そしてとうとうスピッツがステージに登場。
メンバー含め、会場中が緊張で固い空気に包まれている中、「恋のはじまり」からライブがスタートしました。
この曲は、イントロがドドドドンドドンみたいな感じのドラムから始まります。
もうこの最初のドラムの一打だけで「ああ、やっぱりライブは最高だ。私はライブに行かないとだめだ」と感じました。定期的にライブに行っていた2019年までの感覚が一瞬でよみがえりました

当たり前ですが、イヤホンで音楽を聴くのとライブで音楽を聴くのとでは完全に別物なんですよね。
同じ曲でも、ライブで生の音を目の前で聴くと、音楽に集中できて曲の解像度がぐっと増すというか。
(普段私がイヤホンで音楽を聴くときは、散歩中とか家事中とかのながら聴きが多く、曲だけに集中できていないことが多いので、ライブのような完全に音楽を聴くことに特化した時間・場所は貴重です)
あとシンプルに大きい音が好きというのもあります。

ライブに行けない期間が長くなってきて、もともと体の中にあった「ライブで音楽を聴く」という感覚が体から抜け落ちていたんだな、と「恋のはじまり」の第一音を聴いた時に初めて気づきました。
家で漫画・小説を読むのもイヤホンで音楽を聴くのももちろん楽しいけど、ライブで音楽を聴くことが私の体の中の重要なピースだったんだよな、これのために毎日嫌なことも頑張っていたんだよな、と。

そこから、目ん玉飛び出るようなレア曲がぶち込まれたり、定番曲があったり懐かしい曲があったり、いつものゆるいMCがあったりで、泣いたり笑ったりしながらライブが終わっていきました。
(このライブのレポは今までいろいろな方が書いていらっしゃるので、詳しくはそちらをご参照ください)

ライブ後

「猫ちぐらの夕べ」が終わってから、特にライブに行くわけでもない日々がまた半年ほど続きました。
でも、このライブで思い出した「ライブがあることで生活に張り合いが出る」ことや「ライブで音楽を聴く喜び」を忘れることはなく、各バンドのHPやチケットサイトをちょこちょこ見ては「行けそうなライブないかな」とチェックしていました。(そしてとうとう2021年5月にピロウズのアルバム再現ツアーに行くことになります)

あのタイミングで「猫ちぐらの夕べ」がなかったら、私はもうライブに行かなくなってしまっていた可能性もあったのではないかなと思います。

冒頭でも書いた通り、私は2020年を過ごすうちに「ライブがない」という状況にかなり慣れてしまい、それが当たり前のように感じていました。

でも、2020年11月26日にスピッツがライブを決行してくれて、私も運よく偶然チケットが取れたおかげで、ライブの楽しさをまた思い出すことができました。
そして社会人になった現在でも、次のライブを目指して毎日がんばって労働しています。

2020年という困難な年に、なんとかしてライブをやってくれたスピッツメンバーとスタッフのみなさん、あと会場で一緒にラストのハネモノの手拍子を叩いた観客のみなさん、ライブの楽しさを思い出させてくれて本当にありがとうございました。

今日もこれからライブ行ってきます!!




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