DesignShip2023参加してきました
この記事はポート株式会社 サービス開発部 Advent Calendar 2023 12日目の記事です。
こんにちは。ポート株式会社デザイナーのayakaです。
私は9/30、10/1に開催されたDesignShip 2023に参加したので、今回はその感想を共有します。
DesignShipとは
DesignShipとはこういうイベントです(公式HPから説明を拝借)
今年は渋谷ヒカリエで開催されていて、2日間フルで参加してきました。
心に残った講演
当日は興味深いお話が沢山あったのですが、その中でも心に残った講演を2つ紹介します。
「デザインの自由不自由」
おいしい牛乳やキシリトールガムのパッケージデザインで有名な、佐藤卓さんの講演です。(きゃー!やばーい!)
デザインに自由はないが、デザイナーには自由がある
色々な条件や制約がある中で、行くべき方向に行けるようにするのがデザイナーの仕事。デザイナーが好きなデザインを作るのではなく、嫌いなこと・不得意なことを補っていく必要がある。デザインは、間を適切に繋ぐこと
デザインとは新しい何かを生み出すのではなく、依頼者やそのブランドに内在するものを引き出して、それを繋いでいく作業のこと。「そのプロダクトにとって最適なデザインは何か?」を考える
先入観を持たないニュートラルな状態を、どう自分の中に持っておくかが大事。いいデザインとはプロダクトやコンテンツをよく観察し、その良さや伝えたいことをストレートに表しているもの。
特に響いたのが「デザインは間を適切に繋ぐこと」という言葉でした。その時私はちょうど新規サービスのデザインを作っていて、0→1の制作をほぼ初めて経験していました。「新しい何かを生み出さなきゃ」という気持ちで進めてしまい、ブレインストーミングの段階から空回りしまくっていたので、この考え方をもう少し早く知っていたらもっと落ち着いて取り組めていた気がします笑
デザインプログラムマネージャーになって気づいた「これもデザイン」
次に紹介するのはGMOペパポ株式会社の望月美憂さんのお話です。
DesignOpsとは
デザインの価値と影響を大規模に拡大するために、人、プロセス、技術を組織化し、最適化すること。具体的には採用、育成、品質担保、各種フローの整備などを行う。デザインプログラムマネージャーという職種
デザイナーと、デザイン以外の部門とのコミュニケーションを担う。デザイナーが本業に集中できるようにして、デザイン組織の有効性を高める。組織に所属する誰もが「デザインピープル」として振る舞える
デザイナー=小さい組織、職種問わず組織全員=大きいデザイン組織という捉えかた。デザイナー内だけではなく、事業部側にも「デザイン責任者」を置いてコミュニケーションの円滑化を図る。
講演後に登壇者の方とお話しする機会もあったのですが、GMOさんではそれぞれの部署に「デザイン責任者」という立場の人を置いて、デザイナーとその他の職種の間での齟齬を最小限に抑えながら制作を進めていると伺いました。
また、この講演に限らずイベント全体を通して「デザインOps」という言葉を頻繁に聞きました。デザインOpsは日本ではまだ新しい概念だと思いますが、それを社内に浸透させるための取り組みを共有している方も複数いました。
私はデザイン未経験で現在の会社に新卒入社し、デザイン関連のノウハウや他社事例についての知識がほとんどない状態だったので、自分がまだ知らない概念やネットではなかなか見つけられない事例を聞くことができて視野が広がりました。
DesignShip全体を通しての感想
ピックアップした2つの講演以外にも、デザインリサーチの話やAIの話など興味深い内容が多く一度に大量にインプットできました。(未だに消化しきれてない)
参加者同士で交流できる機会もあったので、他社の同年代のデザイナーさんとも業務中に考えていることや悩みなどを共有できて元気が出ました。またその中で自分ができること、挑戦した方がいいことも明確化できた気がします。
業界を跨いで「デザイナー」という仕事について学べる貴重な機会でした!来年も参加したいです。