「今年のG1競走は1番人気が信用出来ない」という競馬認知バイアス?
上記を見てば一目瞭然、今年1番人気が馬券に絡んだのは皐月賞だけですね。おおよそ1番人気の複勝率は押し並べて65%前後はあるので、偶然今年は1番人気の不調が続いているだけで、通年でみれば数値は65%前後に収束していくはずです。
そんなことは競馬ファンならば誰でも解っているのですが、バイアスとは怖いもので、何かのキッカケで発動してしまうと、理由も無く1番人気が危ないと思い込み、他に本命馬を求めますが、1番人気も依然として気になって、結果的に買い目をむやみに増やしてしまうかもしれません。
「いやいや、自分は素人じゃないから、そんな事は解っていますよ。」とおっしゃる方もいると思いますが、例えば著名な競馬予想家の方が、偶然5番人気以下の馬を本命にし、予想コメントをする時に何気なく「今年のG1は1番人気が不調ですからね。」と話のつなぎとして発言してしまうと、受け手の競馬ファンの頭の中には「今年のG1競走は1番人気は信用できない。」というバイアスが発動してしまうかもしれません。
そして一旦バイアスが発動してしまうと、1番人気のネガティブな要素を必死に探すとか、1番人気以外の馬のポジティブな要素を無理やり探し出してしまい。結果的に冷静な判断が出来なくなる恐れがあると思います。
皆さんは皐月賞でキラーアビリティが何故に4番人気に甘んじたのか?理由を考えてみましたか?
私は多分に今年になってからのキャロット&横山武史のG1成績が影響したものと思いますが、ならば今回が一番期待値が高いキラーアビリティだと、内枠不利のトラックバイアスを無視して、AIが出したスコアが4位なのに本命にした私自身も見事に何かの競馬認知バイアスに掛かっていたのかもしれませんね。
とにかく競馬予想は認知バイアスとの戦いです。
極端な話し、競馬は1番人気馬が勝つか勝たないかを予想するゲームでは無くて、どの馬が勝つか勝たないかを予想するゲームなんですね。
人気に囚われ過ぎると冷静さ欠いてしまい、正しい予想はできませんね。
以上です。
AIスコアを参考にして馬券が的中しましたらほんの少しだけサポートして頂けるとやる気が湧いてきます。趣味とは言え家族を犠牲にして莫大な時間を費やしております?