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自分を好きになる文章の書き方 vol.1

『自分を好きになる文章』とは、自分をありのままに表現できた文章だと思うんです。

自分をありのままに表現できた文章というと、特別なものではないんですよね。ほんのちょっとしたこと、些細なことなんです。私はこうやって自分にフィットする文章を書くことを通して、自分と自分・人と人をつなげることを『言葉のヨガ』って呼んでます。

例えば、メールやSNSの投稿などを書くときに、実際よりも大袈裟に書いてないか、無理に元気そうに振る舞ってしまってないか、本当は心配してるのに怒ったような表現になってしまってないか、などを意識すると、私の場合は自分とつながれた感じがして心が安らぎます。

実際よりも大袈裟に書いているかそうでないか?くらいは、自分でも気づきやすいと思います。本当は心配してるのに怒ったような表現になってしまってないかどうか?などは、もうちょっと高度になってきますが、こういうのはまさに言葉のヨガのチャンスなんです。

我が家の話ですが、当時中学生の我が子の帰りが遅かった時、まぁ何とかあり得るくらいの時間(21時とか)だと私は怒るんですよね。「こんな時間までどこ寄り道してたんや!!」って調子で。でもね、色々あって子どもが飛び出して行ってしまった時、もう警察に連絡するかしないかとなった頃、遅い時間に(0時すぎてから)冷え切って帰ってきたら、私は全然怒らずに「お風呂入る?」って聞きました。

こんな風に、怒りの感情の奥には、心配・不安・恐れ・悲しみなどの感情が隠れていることがほとんどです。特に親しい間柄では、面倒臭がって怒りの表現で済ましてしまうことがあったり、実際に自分が怒ってるんだと勘違いしてしまうこともあるかも知れませんが、そんな時は大切な本心に触れるチャンスです。

ヨガではこんな風に感情や思考を掘り下げて見つめていきますよね。その過程で言葉を磨くことはとても役立つと思います。全てを言葉で表現できる訳ではないですが、少しでもありのままの自分に近づいて、心の中にある想い・書く言葉・話す言葉を一致させてあげると、自分に安らぐことができます。

自分を好きになる文章って、正解の形はないんですが、私は、感じること・書くこと・伝えることをゆっくりと味わいながら丁寧に繰り返す過程で、自然とその人らしい形が表れてくるものなんじゃないかな、その過程が言葉を通したヨガだなぁと思うんです。

小学生の頃、作文を書くことも、クラスメイトと話すことも、授業で発表することも、とても苦手でその時間がくるのが苦痛だった私。

99%正解だってわかってる答えを発表するのに、1%の間違ってる可能性を恐れるあまり、口から言葉が出てきませんでした。10分間の沈黙をずっと先生やクラスメイトが見守って、何も起こらないままチャイムが鳴るってこともありました。

大人になっても文章を書くことや人と話すことは苦手なまんまでした。それが少しずつ出来るようになってきたのは、言葉のヨガを始めた10年前頃からです。今ではすっかりそんな感覚を忘れてしまいました。最近の私を知る人は信じられないと思うかも知れません。

自分を好きになる文章を書きたいと思う人は、まずは誰でもできる文章の整理の仕方から始めるのが楽チンです。あとは、他の人の書いた文章の音読を聞いて交流することによって、正解も間違いもないって心の底から思う体験があれば、書くことが好きになるんじゃないかな。

それをシェアしたくて言葉のヨガ講座をやってます。


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