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BOOK「1493――世界を変えた大陸間の「交換」」

本書は、コロンブス以降の世界で始まった大陸間の交換がいかに世界を変えたかを描いています。

コロンブスのアメリカ大陸到達後、銀、病原菌、タバコ、じゃがいも、ミミズ、ゴムノキなどが世界を行き交い、グローバル化が進行していった過程を詳細に解説しています。

著者のチャールズ・C. マンは、前作『1491――先コロンブス期アメリカ大陸をめぐる新発見』でも高い評価を受けており、本書でも圧巻のノンフィクション作品として注目されています。

本書は、タイム誌2011年度ベスト・ノンフィクション部門第1位に選ばれるなど、高い評価を受けています。

ワシントンポスト紙では、「本書は、我々の住む世界がいかに成り立っていったかを説明するにあたり、大陸を越え、世紀も超える数々の事実をうまく組み合わせて語る模範例だ」と絶賛されています。

また、サンフランシスコ・クロニクル紙も「どんな賢人でもこの本には驚かされるはずだ。前作『1491』に引き続き、読者の世界を見る目は変わるだろう」と評価しています。

本書は、大西洋や太平洋を舞台にした大陸間の交換の歴史を詳細に描いており、各章ごとに異なるテーマを取り上げています。

例えば、第1部では大西洋の旅を、第2部では太平洋の旅を、第3部では世界の中のヨーロッパを、第4部では世界の中のアフリカをそれぞれテーマにしています。

膨大な文献と現地取材に基づいて描かれた本書は、世界の歴史を新たな視点から見つめ直すきっかけとなること間違いありません。


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