見出し画像

フジテレビ開局当初からの社員である監査役・尾上規喜氏

『デイリー新潮』に「フジテレビ早期退職 “50歳で特別加算金は1億円”の厚遇でも社員は納得しない理由」(2022年1月5日)という記事が掲載されています。

これはフジテレビ及び持株会社のフジ・メディア・ホールディングスの日枝・宮内体制について言及した記事なのですが、一部引用致します。

かつてフジが勢いを失った頃、日枝久元会長(83)が“老害”と報じられたのは有名だが、すでに会長は辞したはずだ。

「17年に『不振の責任はすべて僕にある』と会長の座を譲った日枝さんですが、今も取締役相談役として隠然たる力を持っています。彼は大ヒットした『踊る大捜査線』などを仕掛けた亀山千広プロデューサー(現・BSフジ社長=65)を社長に抜擢し、再起を図ったのですが失敗。責任を取って亀山社長と共に辞任しました。しかし、亀山さんの後継に指名したのは宮内正喜氏(77)。彼は日枝さんが社長時代に秘書を務めた側近でした」

宮内氏は社長就任にあたり、視聴率の向上よりも「社の雰囲気を良くすることが先」と言っていた。

「社内の雰囲気はいまだに良くありません。テレビには未来がないという空気が漂っています」

現在、宮内氏はフジテレビとFMH(筆者注:フジ・メディア・ホールディングス)の会長だ。

「日枝・宮内体制は今も続いているわけです。さらに、日枝さんは1959年の開局から3年目の61年入社ですが、役員の中には開局前に入社した古参まで残っているんです。監査役(常勤監査等委員)の尾上規喜氏などは1935年生まれの86歳で、開局前年の入社です」

日枝氏よりも年上が残っているとは……。

この記事が書かれたのは港浩一氏がフジテレビの社長に就任する少し前ですが、気になったのは「役員の中には開局前に入社した古参まで残っているんです。監査役(常勤監査等委員)の尾上規喜氏などは1935年生まれの86歳で、開局前年の入社です」という記述です。まさかフジテレビ開局時からの社員が役員にいるとは思いませんでした。そこで、尾上規喜氏という人物が気になり、グーグル検索で調べました。

尾上規喜氏は1935年3月16日生まれで現在88歳です。フジ・メディア・ホールディングスでは取締役(常勤監査等委員)を務め、フジテレビでは監査役を務めています。フジテレビには1958年12月に入社し、1999年6月には代表取締役副社長にまで上り詰めますが、社長にはなれずに取締役相談役、取締役副会長を経て常勤監査役となり現在に至っています。

Ullet(ユーレット)という上場企業のデータベースサイトの「フジ・メディア・ホールディングス」の項目に尾上規喜氏の詳細な経歴が書かれていましたので引用致します。

「東京丹後人会」という京都府丹後地方出身者の団体があり、そこの会長を尾上規喜氏が務めています。公式サイトを見ると尾上規喜氏が宮津市出身であることが分かります。

また、尾上規喜氏が平成23年度(2011年度)の「第57回 前島密賞」を受賞していることが分かりました。「前島密賞」(公益財団法人通信文化協会)は公式サイトによると「逓信事業の創始者「前島密」の功績を記念し、その精神を伝承発展せしめるため、昭和30年(1955年)に設けられ、情報通信及び放送の進歩発展に著しい功績のあった方々に贈呈しています。」とあります。

これを見ると、尾上規喜氏の読み方が「おのえ・きよし」であることが分かります。

尾上規喜氏と日枝久氏との関係について言及している記事は発見できませんでした。

尾上規喜氏についてグーグル検索した限りで判明したことは以上です。

※記事に関する御意見・情報提供は連携しているツイッターアカウントのDMか、下記のメールアドレスにお願い致します。
dyi58h74@yahoo.co.jp

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?