【今週のAIまとめ】ニュース12選＋論文7選＋ツール7選

今までと変更した点

• 論文紹介のセクションを作りました。

• ツール紹介数、ニュース紹介数を減らしました

今週のAIニュース12選

時間のない人はタイトル＋太字だけ読むだけで、サクサク読めます。

①G7首脳、生成型AI技術のガバナンスの必要性を確認。「広島AIプロセス」始動

【重要度】★★
ガバナンスの必要性を各国が認識。
「広島AIプロセス」と名付けられた閣僚フォーラムで、この技術を閣僚が議論し、年末までに結果を報告することで合意した。

G7 leaders confirm need for governance of generative AI technology

G7 calls for adoption of international technical standards for AI

②「富岳」活用し生成AI開発へ 東京工業大学や富士通など

【重要度】★★
東京工業大学と東北大学と富士通や理化学研究所は、スーパーコンピューターの「富岳」を活用して、生成AIの基盤となる「大規模言語モデル」の開発を始めた。

スーパーコンピュータ「富岳」政策対応枠における大規模言語モデル分散並列学習手法の開発について | 理化学研究所

スーパーコンピューターを使って大量の日本語を学習させることで、効率的に開発を進めることが期待できるということで日本語に特化した生成AIの開発にもつなげていくねらい。

「富岳」活用し生成AI開発へ 東京工業大学や富士通など | NHK

2024年度にGithubやHugging Faceに情報公開する予定。
GPT-3の1750億パラメーターに近い1000億程度のパラメーター数を持つ大規模言語モデルなどを構築する予定。

スパコン「富岳」で和製生成AI　東工大や富士通、23年度中に - 日本経済新聞

海外プロジェクトばかりに頼っていたら、日本語の学習が進まないので、日本語に特化させるプロジェクトがあるのはよいと思います。

③OpenAI、AIの国際規制機関を提案

【重要度】★★
AIの急速な発展には、原子力を管理するような国際的な規制機関が必要だと主張。
AIの革新のペースは、既存の当局が効果的にコントロールする能力を超えており、国際原子力機関（IAEA）をモデルにした国際的な機関が必要と考えている。

Governance of superintelligence

OpenAI leaders propose international regulatory body for AI

④Meta が1100以上の言語の音声を認識・生成できるオープンソース AI モデルを発表

【重要度】★★
METAは、1,100以上の言語の音声を認識・生成できるAIモデルを開発。
既存の音声認識モデルは、100言語程度しか包括的にカバーしていないが、今回のMETAが開発したモデルは、数千の言語で録音された新約聖書の音声で学習し、課題を克服。
テキスト→音声、音声→テキストへ変換できる。
https://github.com/facebookresearch/fairseq

Introducing speech-to-text, text-to-speech, and more for 1,100+ languages

リンク先でデモ動画が見られますが、デモを見る限りかなりクオリティ―が高いですし、色んな言語の音声認識できるのは便利そうですね。

⑤画像生成AIによるペンタゴン爆発のフェイク画像がSNSで拡散

【重要度】★
「Bloomberg Feed」というTwitterの認証マークを持つアカウントが、生成AIが作成したと思われるデマ画像をツイート。アメリカのペンタゴンで爆発が起こったという画像が拡散された。

Prime example of the dangers in the pay-to-verify system: This account, which tweeted a (very likely AI-generated) photo of a (fake) story about an explosion at the Pentagon, looks at first glance like a legit Bloomberg news feed. pic.twitter.com/SThErCln0p

— Andy Campbell (@AndyBCampbell) May 22, 2023

Fake Pentagon attack hoax shows perils of Twitter’s paid verification