本当は何も持っていない、ということ。
今あるものは、すべて与えられたものである、ということ。
土地だって何だって、元々は誰のものでもなかったのだ、ということ。
そのことを忘れて、「全部、自分の力で手に入れたんだ!」と思い込んでしまっている人たちがいるだけ。
本当は誰も何も持ってなどいないし、本当の意味で所有することなどできないということを、見失ってしまっている人たちがいるだけ。
地の時代は所有する時代で、風の時代は共有する時代。
そんなふうに聞くけれど。
もしかしたら、風の時代っていうのは、“所有”という概念