見出し画像

なぜ、私が組織開発パートナーを目指すのか 9

9 フリーとなって

私が会社を退職したのは、2019年の12月でした。
休むことなくとりあえず、東京・銀座の着物レンタル店に所属しました。
 成人式・入学・卒業式・結婚式などの折に着物をレンタルする他、土地柄から夜のクラブ、ホステスさんへのレンタルも行っている会社でした。

 ご存知の通り、2020年の年明けからコロナが世界を襲い、店の予約はほぼキャンセル。私も契約を解除されました。

 初めてのハローワーク通い。

 手当てが支給される間は大人版キッザニアよろしく様々な職場を渡り歩いていましたが、2021年から、私はブライダルを主な主業とする美容あっせん会社と契約しました。最初の主な仕事は花嫁のアテンドです。
 現在はアテンド、と呼んでいますが昔ながらの呼称は「介添え」です。
結婚式・披露宴の当日に一日中寄り添って、花嫁のお世話をする係です。

 着付師として列席者(花嫁花婿のお母様他)の着付け担当経験がありましたので、どんな立場か?という知識はありましたが、未経験です。
 朝のお支度から始まって、披露宴が結ぶ(終わるとは言いません。縁起を担ぐのですね)まで平均して8時間ほど伴走するお仕事です。
 アテンドの私はその日が花嫁様とは初対面。
ヘアメイク担当は事前にリハーサルを行っていますので、顧客(花嫁)の気質をだいたいつかんでいますが、探りつつ…というのも事実です。

 私もフリーの立場。ヘアメイクもフリーです。
基本的に式・披露宴の会場との契約なので、当日のカメラマン、披露宴係のキャプテンとも一期一会の関係。もちろん、何度も一緒にチームを組みますが、同じ組み合わせはない、といえるチームです。

 限られた時間の中で、時間の管理をしつつ、かけがえのない思い出を演出する業務はとてもやり甲斐がありました。
 ブライダル業界にはキーマンとしてプランナーが存在しますが、
当日施行(式と披露宴のことをこう呼んでいました)が始まってしまえば
現場の私たちがマネジメントするほかはない。
 たとえば、主賓挨拶が長引けば、披露宴の時間が押し、それがお色直しの時間の短縮の要求となり…通常はその後すぐ会場のメインゲートでの新郎新婦の写真撮影となるところを宴会後に回し…
と、いうように臨機応変な対応が求められます。

 学びは多々ありましたが、一番の感想は、
仕事って結局、チームだ、ということでした。

フリーといっても契約条件がフリーなだけで
現場での仕事はチーム、組織なのです。

 現在の世の中で仕事をする限り、チームから逃れるすべはないのです。

この現場での仕事は、それぞれの現場離脱時間が異なるので(カメラマンは撮影終了まで・アテンド・ヘアメイクは新郎新婦の着替えアシストまで・キャプテンは次の宴会準備へ)、チームがその日の振返りをする時間はありませんでした。
 その日の課題を記憶が新しいうちに抽出、そして共有することができなくて、残念だったなあ、と今思います。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?