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市のテレワーク導入補助金を申請してみた

1.市のテレワーク導入補助金を申請した理由

 申請した理由は、2つあります。1つは本当に必要だったから。

 うちは小さな企業ですが、一応事務所があり、全部の業務をクラウド化していません。可能な限りクラウド化はしていますが、特定の重要業務は意図的にセキュリティをガチガチに。業務遂行可能な端末を明確に区分けしています。従って、「その場にいかないとできない業務」があります。

 もう1つは、外出自粛期間中は本業で出来ることが限られていたから。

 緊急事態宣言で外出自粛中、とにかく普段できないこと(あまりオープンに言えないことも含めて)に着手しました。そのうちの1つが、今回の補助金申請です。本当に会社が困窮したときのために、行政に申請する場合の手続きはどうなのか、この機会に知っておきたかったです。一応、私自身中小企業診断士でもあります。誰かの参考になれば、という意味もありました。金額は少ないですが、市の場合は厚生労働省のテレワーク助成金より補助率が良かったのも動機になりました。(50万円を上限として、2/3を補助)

 タブレット関連一式、VPN接続サービス、ルータなどを申請しました。

2.実際に申請してわかったこと

 申請してわかったこと。それは「国の税金を使わせていただくのってこんなに大変なんだ」ということです。

 今回、補助額はそんなに大きくありません。なにせ、小規模事業者ですから。それでも、行政側が「1円でも法人という私的な存在のために税金を使うのは、説明責任が伴う」のですよね。金額の大小は、ほとんど問題ではない気がしました。

 市役所の方と申請書を5回くらいやり取りし、概算見積ではだめ、見積書は税込か税抜か表記があるものだけOK、Amazonなどポイントが付くものはポイント分の金額を控除して申請して、クレジットカード払いはNGなので請求書払いが可能なものだけにして、ドル表記の見積は日銀の為替相場の平均をとって・・・orz

 おおお。会社経営をしている人にとって、このやりとりはなかなかヘビー。しかも、テレワーク導入補助金のお題目に対して、クレジットカード払いがダメなんて。本末転倒なお話です。

 それでも「フツーこうでしょ」と、行政の常識をぶつける方もおられました。むむむ。

 一方で「ややこしくてすいません」とこちらに寄り添う対応をしてくれる人には救われました。結果、無事受理となりました。

3.事後で気がついたこと

 以上より、補助金申請は時間に幾分余裕がなければ厳しい、ということが分かりました。

 そして、「やっぱり本業で稼ぐのが、企業の本質。一方で本業が苦しい場合に備えて、雑収入で経常利益を稼げる仕組みも考えよう。補助金、借入は、最後の手段」という、分かり切ったことが改めて腹落ちしたのでした。

 といいつつ、「申請しておけばよかった!」という項目はまだありました。大した金額ではないのですが、eFaxとクライドサインも申請しておけばよかった・・。後悔先に立たず。

 取引先の関係で、FAXはまだまだ健在。これを電子化すればペーパレス化がもっと進むし、FAX機を準備しなくてもよくなります。

 押印については、それだけのために事務所にGO!という笑えない事象は、うちの会社でも発生しています。せっかくなので、クラウドサインも申請すればよかったです。もちろん、補助対象は2021年3月末まで、それ以降は全額自力で支払う必要はありますが、十分なお試し期間にはなったはず。

 何より、「先方がFAXで送るから、FAX機で受けなきゃ」「印鑑を押さなきゃ」という社内の既成概念を変える良いきっかけになったはずです。

 申請はしなかったけれど、これらのサービスは導入をしてみようと考えています。

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