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【Stable Diffusion】建築家の巨匠作品を再現する挑戦!Vol.1


建築家の作品を再現してみたい

建築界の巨匠たちが手がけた作品は、その独自性と美しさから永遠の称賛を受けています。

巨匠作品を再現するための新たな取り組みとして、注目されている技術、【Stable Diffusion】に焦点を当てます。

【Stable Diffusion】は画像生成とスタイル転送の分野で革新的な手法として知られ、建築家の作品を再現するのに最も適しているでは?と思いました。

ちなみに私は建築関係の専門家ではないので、建築関係に詳しい某大学の研究者の方との共同プロジェクトとして行っています。

巨匠建築家の作品の特徴と再現性の課題

巨匠建築家たちの作品には、独自のデザインや建築様式が息づいています。

例えば、フランク・ロイド・ライトの有名な「ガガ・ハウス」は曲線と自然との融合が特徴的です。

おそらくこれら独自のスタイルをできるだけ正確に再現することが課題となるはずです。


Stable Diffusionについて

そもそも【Stable Diffusion】は、確率分布を変換する手法を用いて高品質な画像生成を実現します。

また、スタイル転送においては、ある画像のスタイルを別の画像に適用することが可能です。

これにより、建築家の巨匠作品を再現する際に、オリジナルのスタイルを保持しつつ現代に馴染むような新しいデザインを生成できるのでは?と考えました。

巨匠作品の再現における鍵

【Stable Diffusion】は有望な技術でありながら、いくつかの課題や限界も存在します。

例えば、トレーニングデータの質や量が再現の精度に影響を及ぼす可能性があります。

現実的にそこまで多くの学習は難しいと思うので、少ない数でもできるだけ質の高い学習を行うことが、再現度を高める鍵となるはずです。

試み・1

まず、フランク・ロイド・ライトの作品を再現するために、Googleからいくつかの画像を収集し、【Stable Diffusion】の【Tagger】を使用してプロンプトを抽出しました。

プロンプトにはフランク・ロイド・ライトの名前も追加し生成します。

結果:フランク・ロイド・ライトっぽい建築物が生成された

生成された建築物は、フランク・ロイド・ライトの特徴を反映しているようでしたが、まだまだ精度を向上させる必要があることがわかりました。

外観
内観

試み・2

次にラフスケッチ風の生成を試みました。

プロンプトには、

sketch(鉛筆画)、
line art(線画)、
dreamy watercolor(水分量が多めでにじみの多い水彩)

のスタイルを指定します。

結果:水彩風のラフスケッチは成功。

この試みではかなり水彩風のラフスケッチっぽく生成されたので、なかなか満足のいく結果となりました。

本来はもう少し線画っぽいのがよかったのですが難しくていったん断念。
まだまだ検証の余地ありですね・・。

水彩スケッチ

今回のまとめ

巨匠作品の再現においては、独自のデザインやスタイルを正確に捉えることが難しく、生成精度の向上のためには、やはり高品質なトレーニングデータが必要だと感じました。

次回からは【Stable Diffusion】の学習機能のLoraを使って高品質なトレーニングを行って生成検証したいと思います。

ちなみにLoraとは、「Low-Rank Adaptation」の略で、低コストでAIの追加学習を行い、好みの画像を簡単に出力できるようにするツールです。



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