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シャンペトルブーケ入門

私は植物が好きだ。

この季節は待ってましたと言わんばかりに

色とりどりの花やグリーン、枝たちが花屋の店頭を鮮やかに飾っている。


母はガーデニングが趣味で、実家の庭にはいつも何かしらの花が咲いていた。

私はその血をしっかりと受け継いでいるのらしい。

しかし、私はガーデニングよりブーケ派だ。


特にシャンペトルブーケ。

フランス語でbouquet de champêtre(田舎風の花束)という意味をもち、

野原に咲いている草花をさっくりと束ねたようなナチュラルなブーケ。

個人的に、バラやユリなどの豪奢な花より

ラナンキュラスやミモザ、スイトピーのような

柔らかい雰囲気のカジュアルな花が好きだ。

またグリーンが多いのも魅力の一つだ。


特に私はグリーンの割合を多くするのが好きで、

合間に気持ちばかりだけあまり大きくない花を入れる。

みっちりとではなく、ふんわりと空気を含むように。

花たちが自由になびけるように束ねていくのが理想だ。


理想を語る私だが、実は束ねるのはあまり得意ではない…

生まれながらの不器用なのだ。

ブーケの場合は、茎がスパイラル上になるように束ねるのだが

これがまた難しい。

茎があっちこっち向いて収拾がつかなくなり

最後にはええい!と勢いでまとめて細かいところは見ない振りをする。


ただ上手に束ねたいという気持ちはしっかりある。

先日記事にも挙げたが、ブーケレッスンの模様をもう少しお伝えしたい。


束ねる前

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束ねた後

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真ん中2つのラナンキュラスが明らかに失敗。

最初離してたのにいつの間にかくっついたの…なぜ…

しかもブプレリウムが絡まる絡まる。

途中で微かな苛立ちを感じながらなんとか作り上げた。


花材は、

ラナンキュラス、バイモユリ、マーガレット、リューココリーネ、アスチルべ、アストランチア、トリフォリウム、スカビオサ、ブプレリウム、ダスティーミラー、ローズゼラニウム、エリンジウム、グリーンベル、ルピナス、マメの花、タラスピオファリム、フィリカ、ローダンセ、スモークグラス、もう一個名前忘れた(アリアムなんたら)

やっぱりいろんな種類が入っていると素敵。

全部で20種類のお花たち。この時期だけの贅沢なブーケ。

可愛いなあ。癒されるなあ。ずっと花を触っていたい。

もっとうまく束ねられたら花たちも心地よく居られるのだろう。

(みんなゴメンよ)


5月にはシャクヤクのブーケに挑戦するが

それまでに何回か練習しよう。


ちなみにお気に入りの花屋は、MONCEAU FLEURS。

パリの市場風に、安く様々な種類のお花やグリーンを扱っている。

いつ行っても種類が多いのがお気に入りだ。


今後も私の花束の修行風景を報告していければと思う。


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