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辛い食べ物の魅力


ここ数年辛いものブームが続いている。

業界では、『第4次激辛ブーム』と呼ばれているらしい。

1次~3次があったことを知らなかったが、

辛い物好きな私としては同志が増えて心強い。


この第4次激辛ブームとこれまでのブームには違いがあるようで、

唐辛子の辛味に加え、花椒や胡椒などスパイスの種類を問わず

辛い料理・痺れる料理が好まれるようになった点だ。


マー活という言葉もいつの間にか根付いている。

マー活女子というのもあるらしい。

(何でもかんでも後ろに"女子"を付けるのはどうなんだ…)

マー活とは、いろんな定義があるらしいが一般的には

"麻辣"味の中華料理を食べることだ。


麻辣味とは、

花椒(かしょう、ホアジャオ、中華山椒)と唐辛子による中華料理の味付け。舌がヒリヒリするような唐辛子の辛さである「辣味」(らつみ、ラーウェイ)と、花椒の舌が痺れるような辛さである「麻味」(まみ、マーウェイ)の二種類の異なった「辛さ」により構成される。(wikipediaより)

だ。

ひと昔前は麻婆豆腐一つとっても、

花椒や唐辛子がたくさん入ったものは

日本人が普段食べるものではなく本場の人が食べるものと

区別されており、あまり身近じゃなかったように思う。


しかし、なぜ急に本場に近い麻辣味が好まれるようになったのだろうか。


個人的に要因として最も大きいと考えているのは、

SNSの普及だと思う。

友人やフォロワーに自分が食べたものや行った場所を発信することが

日常になっている今、

「話題性のあるもの」や「ぱっと見て目を引くもの」を

発信したくなるのは自然の流れであろう。

instagramやtwitterでは、

#激辛 #マー活  などのハッシュタグとともに

花椒や唐辛子が浮いていて明らかに辛そうなラーメンや麻婆豆腐が

多数見受けられる。


また、Youtuberの出現もブームを底上げしたように思う。

彼らも話題性があるものや目を引くものを取り上げ、

自らが体験した感想を自分の言葉で視聴者に伝える。

それも多少オーバーなリアクションを伴いながら。


視聴者はそんな動画に刺激され、

"本当にそんなに辛いのか?"

"そんな辛いものがあるんだ、試してみたい"

と興味を持ち、紹介されたお店に行ったりコンビニで商品を買ったりする。


もちろん、ただ辛いから流行っているということではなく、

それが美味しくて癖になる辛さだから流行っているともいえる。

実際、私は元々辛い食べ物が大好きで

花椒のさわやかな香りと唐辛子の刺激により

食べるほどやみつきになるあの感覚が好きだ。


つまり、元々の激辛好きの人々に加え、

SNSやYoutubeを通して、改めてその魅力に気付きトライする人が増え、

結果として激辛好きになった人も増えた為に、

このようなブームになっているのだろう。

よって、この仮説が正しければもうしばらくブームは続くと言えるだろう。


ここまで書いたが、正直ブームの背景はどうでもいい。

ただ、辛い物の魅力を分かってくれる人が増えてきたことと

社会的に激辛好きが認められたことが純粋に嬉しい。

以前は、「舌がバカなんじゃない?」と言われることの方が多かったが

今では職場の同僚と辛い食べ物のお店の話や

新商品のカップ麺の話で盛り上がる事ができるのだ。

なんと素晴らしい!!



そんな私が好きな辛いものの中から今回は

「麺」に絞って2つご紹介をしたい。


①蒙古タンメン中本/北極やさい

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言わずと知れた辛旨の王道、蒙古タンメン中本の中でも比較的辛いメニュー。

普通の北極ラーメン(辛さ10)に野菜とゆで卵がプラスされたものだ。

個人的にラーメンは野菜をたくさん乗っていれば罪悪感がなくなるので

普通の北極より北極やさいを頼むことが多い。

(どちらも麺が1.5玉なので、どんなマインドコントロールをしてもOUT)

お味噌や豚肉から出た甘味も奥で感じるが

基本的にはダイレクトに唐辛子の辛味がくる。

その正々堂々感が好き。


②香氣 四川麺条/烈炎担担麺

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世田谷や目黒などに何店舗かある担々麺専門チェーン。

この烈炎(れっか)担担麺はお店で一番辛いメニューだ。

花椒と青山椒の香りが鼻に抜け、

さわやかながら胡麻のクリーミーさも味わえる一杯。

辛味より痺れの方が少し勝つので、後半になると舌が痺れてくるが

それもいい。

卓上に花椒や青山椒、辣油があるので自分好みの麻辣味に調整もできる。



第4次激辛ブームはブームで終わらせないでほしいと思う今日この頃。



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