「社会に出てから求められる能力とは（学校との違い）」

学生時代に我々は数学を教わりました。最も基本的なことから始め、「1 + 1 = ？」という問題を解きました。答えは一つ、"2"と明確になっています。学校では、このような明確な問題と答えが多く存在します。それは教科書のページをめくるごとに、地理の事実、歴史の事件、科学の法則など、一つ一つの問題に対する明確な答えを学びます。

しかし、社会に出てからの求められる能力は、学校で学んだものとは大きく異なります。

その①：? + ? =2、答えは無数

社会では、同じ目標（この場合は「2」）に到達するための方法は無数に存在します。たとえば、「? + ? = 2」という問題が出された場合、その答えは「1 + 1」であったり、「2 + 0」であったり、または「1.5 + 0.5」であったりします。

これはビジネスの世界でも同じです。たとえば、会社が目指す目標が「年間売上2億円」だとすると、その達成方法は一つだけではありません。新製品を開発する、既存の顧客に対する販売を強化する、新たな市場に進出する、などさまざまな道があります。重要なのは、目標に到達する最適なパスを見つけ出すことです。

その②：？ + ? =？、問題もその答えも自分で考える

さらに社会では、問題とその答えを自分で見つけ出す能力が求められます。学校では、すでに定義された問題を解くための答えを見つけることが主なタスクでした。しかし、ビジネスの現場では、まず問題そのものを見つけ出し、それを解決するための答えを自分で考え出すことが求められます。

たとえば、顧客満足度が低下しているという問題があったとします。この問題を解決するためには、まずその原因を探り、次にその原因に対処するための戦略を考え出す必要があります。この全ての過程において自発的な思考が必要となります。

社会に出てから求められる能力は、学校で学んだ知識を応用し、それを具体的な行動に変換することです。自己主導的に問題を見つけ、解決策を見つけ出すための思考力、そしてそれを実行に移す行動力が求められます。

私たちが学生時代に学んだことは、社会に出てからの複雑な問題解決の基礎を築くためのものです。しかし、その上に築き上げられるのは、自己主導的な思考と行動、そして問題解決能力です。これが、社会に出てから本当に求められる能力と言えるでしょう。

だからこそ、これからは「1 + 1 = 2」だけでなく、「? + ? = ?」という考え方にも挑戦してみてください。その結果、自分だけの答えを見つけ、社会で成功を収めることができるでしょう。