JR東日本のWi-Fi・コンセントの確認方法
今や当たり前のようにあるWi-Fiとコンセントですが、設置が始まったのはほんの10年ほど前の話。なのでそれ以前の車両には設置されていないことが多いです。また、これらの情報は意外と時刻表や公式ホームページにも記載されていないことが多く、確認手段が全くと言っていいほどありません。今回はその確認手段を紹介です。
JR東日本の新幹線
JR東日本の新幹線は、Wi-Fiは全車両で完備されています。
一方コンセントは形式によって大きく異なります。なお窓側のみコンセント設置の編成は、普通車の一番端の座席は通路側にも、グリーン車は全座席に設置されています。なお設置されている場所自体は全形式共通です。
東北・山形新幹線のE2系・E3系は全てコンセント無しの編成と、窓側のみ設置の編成に分けられます。E2系は2010年の東北新幹線新青森駅延伸開業時に製造された最終ロッドの6編成(J70~J75編成)、E3系は400系新幹線置き換え用に導入された2000番台というグループがコンセント設置編成となります。
外見での見分け方は、行先表示器が大型のフルカラー式であるかどうかです。
現在主力のE5系は2013年以前に製造された編成(U28編成まで)は窓側のみ設置、2015年以降に製造された編成(U29編成から)と、形が全く同じ北海道新幹線のH5系は全席コンセント完備となっています。
秋田新幹線のE6系は全編成が窓側のみ設置です。
上越・北陸新幹線のE7系・W7系は全席コンセント完備です。ちなみにE7系はJR-EAST Wi-Fiが、W7系はJR-WEST Wi-Fiが設置されているため、設定の際には注意が必要です。
東北新幹線の「やまびこ」・「なすの」は使用される形式が数多く、JR東日本公式からは使用車両が特に発表されていません。
そんな悩みを解決してくれるのがJTB時刻表です。JTB時刻表では使用される形式が掲載されています。その他、その日のみ有効ですが、JR東日本アプリの列車走行位置では、列車編成のご案内という画面でコンセントの有無を確認することができます。2024/08/08追記:JR東日本アプリでアップデートが行われたため、コンセントの有無の確認ができなくなりました。
JR東日本の特急
2009年より製造された成田エクスプレスE259系から全編成にWi-Fiとコンセントが完備されています。成田エクスプレスの他、常磐線特急E657系、中央線特急E353系、東海道線特急「サフィール踊り子」用のE261系がそれに該当します。これらの形式は全て共通で肘掛けにコンセントがあります。
それ以前に製造されたE257系は、窓側のみコンセントが窓の下に後付けで設置されており、Wi-Fiは非搭載です。
東海道線特急は全列車で、高崎線特急と房総特急では随時設置改造が進んでいます。
房総特急の255系・東武直通特急の253系・特急「鎌倉」用E257系にはWi-Fiもコンセントもありません。
横須賀線のグリーン車
横須賀線用E235系のグリーン車はWi-Fiとコンセントが完備されています。2022年3月ダイヤ改正時では、列車番号の下2桁が00~23番(末尾英字S or F)は旧世代車E217系と共通で運用、24~49番(末尾英字S or F)はE235系固定充当となっています。(50~97番はE217系固定充当、末尾英字がHの列車はグリーン車非連結です。)
列車番号はJTBなどの冊子の時刻表や、JR東日本公式Webサイトの時刻表、車両の前面表示で確認することができます。
なお、当日の運行状況などにより使用車両が突発で変更となる場合があります。
JR東日本アプリの列車走行位置ではE217系とE235系の判別はできません。
(2023年8月4日追記:運用を調べていないのでわかりませんが、傾向として、下二桁が大きい番号の列車にE235系が入りやすいです。)
中央線快速のグリーン車
現在、急ピッチで設備の改造や、車両の連結が進んでいる中央線快速のグリーン車ですが、こちらはデフォルトで全車両にWi-Fiとコンセントが設置されており、グリーン車の営業が開始されれば利用することが可能です。おそらく、グリーン車営業列車は駅に備え付けの時刻表に掲載されるでしょう。