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人間失格 太宰治と3人の女たち

NETFLIXで「太宰治と3人の女たち」を見た。

結論から言ってしまえば、最後これで良かったんじゃないかと思う。
太宰から酒、タバコ、女、薬物を取ったら、太宰が太宰で無くなるわけだから。

「家庭など潰しなさい。あなたはもっと凄いものが書けるはず。」という奥さんの言葉は、さすがに正妻としての肝が座ったセリフ。
しかし晩年の太宰は薬物でボロボロだったし書かなければお金が入らないわけで、相当なプレッシャーだったに違いない。

三島由紀夫が乱入してきて、太宰をケチョンケチョンにこき下ろすけど、あの筋肉男に言われたくないよね 笑

人間には決して分かり合えない二つの型があって、お互いは永遠に理解不能のまま。三島は太宰みたいな人間を、一生理解できなかったのだと思う。

「破滅の美学」を人生を賭けて体現するって、誰もが出来ることじゃない。
それをやってのけた太宰は、やはり文学会において稀有な存在として、永遠に読み次がれていくのだと思う。