見出し画像

イマここに生きる!オーガニックオーダー、暦のお話 〈寒露 初候「鴻雁来(こうがん きたる)」〉

2020年10月8日 二十四節氣 第十七番 寒露(かんろ)

草木に宿る露がいっそう冷たくなる頃

〈寒露 初候「鴻雁来(こうがん きたる)」〉

雁が飛来し始める頃。

雁(がん、かり、異字:鴈)は、カモ目カモ科ガン亜科の水鳥のうち、カモより大きくハクチョウより小さい一群の総称です。

枕詞は「遠つ人」。

東西で狩猟の対象でしたが、日本では、急速な減少から保護鳥の対象となり、現在では禁猟です。

ツバメが飛び立っていくと、入れ替わりに雁達が飛来します。

その鳥がいる風景そのものが、季節の風景ということに、あらためて感動があります。

出会ったのは雁ではなく…

雨が降り出す前日、急いでお山にお水を頂きに行きました。無事に汲み頂き、満たされたわたしたち家族の前を茂みからとっことっこ…と横切り遮る何か……。『なにあれ!』と思わず叫んで目をこらすと…、なんとうずらの家族が一列になってしげみから出てきたのでした。

こちらとの距離が近すぎたのか、途中から一斉に羽ばたいて森に入ってしまいましたが、そんなに巧みに飛べるのも驚きで、愉しい邂逅となりました。

今年はこの時期どんな天候?

8日の頃から本当に寒氣。関東甲信越あたりは急に寒くなりました。

今年は台風14号の接近によるもので、秋雨前線を抱き込んだため長雨となり、二十四節氣で記されるより冷えた数日間となっているようです。

気温をみても、ここ二、三日は日中でも20度を切っており、キッチンの温度計は昨日で17度、今日で19度。

冬場でこれだけあれば『今日は暖かいわね!』なんて話になりますが、急激な気温の低下はいっそう冷えて感じます。心身にはそれ以上の作用となることも想定すると、『真冬じゃあるまいし~』なんて言わずに、毛布や湯たんぽ、そして温かな羽織りや厚地の靴下などを使って、からだを冷やさないようにケアしてあげてくださいね。

わたしは乾燥を避けたいので、暖房ではなくニットの衣類に早速お世話になっています。

西の中国地方ではすっかりお天気も回復しているとか。

明日、11日は関東も雨が上がる予報が出ていますが、どうなることか。

予報通りであることを願います。

☆追記☆
翌日(11日)は予報以上のお天気!快晴でした✨

サロンのある地域では最高気温25度とありました。
日差しも暖かく、ノースリーブでも気持ちが良いくらいです。

サラリとした風が吹き、降り続いた雨の湿気を取り去っていくようです。
お家の窓を開け放って、空気の入れ替えをすると、全てのものたちが息を吹き替えして輝き出すようです。

台風は予測進路より急な角度で東へ、そして南へ折れ曲がり、太平洋側へと抜けていきました。何回か前のものもそうでしたが、今年は見たことがないような急な角度で進路を取ることがあるようです。
今回は良かったですが、これまでを参考にしきれないことがあるのは覚えておいたほうが良さそうですね。


衣替えのこと

急な気温の低下。実際より寒く感じて当たり前です。冬の衣類なんてまだ用意できていない!と言う方もおられるのではないでしょうか。

ちょっとここでは書ききれないのでご紹介だけですが、近年、急な気温の変化や季節の変化が目立ってきていたので、わたしは昔ながらの『全とっかえ』的な衣替えは推奨しなくなってきていました。

わたしは元々、出張が多い仕事で、海外の出張や北海道、沖縄等、首都圏と気候が大きく違うところへ急に行くこともしばしばあったため、昔ながらの衣替えをしてしまうと準備が追い付かなくなってしまうという時期が何年もありました。撮影の衣装のこともありますしね。

そこで、私流の衣類の整理術を編み出しやってみたところ、衣類の傷みや虫害も防げるのでかえって良いことだらけ。友人にも伝えたところ、とても喜ばれました。CSやアレルギーで化学防虫剤が使えなかったり、カビに反応しやすい方にも良いのではないかなと思います。

整理の仕方はそれぞれ合ったもので良いかと思いますが、その時の気候や状況に合わせて、物の所有の仕方や、管理の方法等も変えていくと良いものだなと、最近は実感することばかりです。

太陽系は同じところにあるのではなく、太陽系ごと移動していると聞いたことがあります。二度と同じところを通らない私達の旅は、いつも変化に満ちているのでしょうね。

この時期の養生

七十二候 初候もあと二日ですから、手短かに。

初候入りから今日までの三日間の急な気温の低下、そして『秋』は乾燥に気をつける時。雨がたくさん降っていますが、気温が低いと乾燥を招きます。

これは一言で表すのが難しいのですが、湿邪のカビ対策と燥邪の乾燥対策を同時に行うのが、今の日本の気候なのかもしれません。

玄関など、びしょっと乾かないけれど、リビングの空気はなんだか乾燥してしまう…、そんなこともあるのです。

湿度計も参考になりますが、自分の感性、体感とのバランスで、ベストのケアを心がけて頂ければと思います。

食事の献立は、普通~寒がりさんがメンバーでしたら、香味野菜や鳥を使ったとろみスープが良いかなと思います。生姜やニラ、臭みと刺激が身体にあっているならニンニクも良いですね。

お味噌や中華醤でより温まるスープに仕立てるのも楽しみです。

急な気温の変化は胃腸にもダメージを与えることがままあります。意外と無自覚に冷えてしまっていたり。食欲がなくても、スープなら負担を少なく滋養を頂けます。

とろみをつけるとゆっくりと体に入りますから、より温かさを取りやすいですね。

夏の間お休みがちだった発芽寝かせ玄米も、そろそろ良いなあと思います。

20201010

★個別のご相談はホームページのお問合せフォームよりどうぞ★

healing & creative salon AHSH ホームページ

この記事が参加している募集

『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。