暦と季節のお話〜夏至 次候〈菖蒲華(あやめはなさく)〉
2020年▶6月26日〜30日
二十四節気 第十番目 夏至(26日)
七十ニ候 第二十九候 夏至 次候 【菖蒲華(あやめはなさく)】
読んで字のごとく、『あやめの花が咲く頃』。
ですが
あやめはもう少し前に咲いていたような?
と、思った方、まちがいではありませんよ。
実は『あやめ』と呼ばれるものは3種あるのです。
咲く時期も少しづつ違います。
●アヤメ…5月上旬
●カキツバタ…5月中旬
●菖蒲…5月中旬から6月下旬
菖蒲は『しょうぶ』とも『あやめ』とも読みます。
「菖蒲華」の菖蒲は、花の咲く時期から考えて、菖蒲ではないかと言われています。
これら三つは見分けられるのでしょうか?
ポイントは、花弁のつけ根を見ることです。
どれも紫色の花をしていますが、
○アヤメ→網目模様、
○ショウブ→黄色い菱形模様
○カキツバタ→白く細い線が入っている
のが特徴です。
また、
咲いている場所も違います。
○アヤメ→水はけの良い草地
○カキツバタ、菖蒲→水辺や湿地を好みます。
〜この時期の生活スタイルやポイントは?〜
ここを過ぎるとちょうど梅雨も折り返し。
雨や曇天にもウンザリしてくる頃ですが…、思い出して下さい、この後くるのは猛暑と蒸し暑さ💦
梅雨が明ければ明るい光に満ちて、ビジュアルも夏らしく気持ちが良い!
ですが、
近年の状況を考えるなら、
備えておいたほうが良いことも以前より増えていると言えるかもしれません。
昨年のその時期を思い出せば……今しておくと良いことも自ずと観えてきそうですよ。
今時期は、お天気もぐずついてスッキリしませんが、まだスコールのような激しい雷雨にもなりにくく、日中の光も激しく変化はしません。
日も一年で一番長い夏至の時期ですから、冬場のようにすぐにまっ暗にもならず、気温も光も安定した時間帯が一年で最も取れる時期ともいえます。
注意ポイントは菌やカビ(真菌)。
いっきに繁殖しやすくなってきます。
●換気や室温、湿度管理を気をつける
●少しでも水分があると、繁殖はあっと言う間。水分や濡れたものの扱いも春先とはしっかり切り替えが必須。しっかり管理して、思わぬ体調不良の原因をシャットアウトしましょう
工夫次第で心地良さも効率も仕上がりもぐっと変わります。
そしてよく気をつけるなら、この期間はちょうど良い充電と集中の期間。
心身が大きく動く盛夏に備え、準備時間にするというのもひとつの手ですね。
この時期を用いて、充実して艷やかな時間を過ごしていきたいものですね。
『一年』というスパンで考えても、ちょうど折り返し地点。
新年の豊富を思い出してみると…、
進みは順調ですか?
少しの工夫で過ごしやすくなる今、
進行具合をチェックし、盛夏〜秋、そして年末までの流れを組み立てて、余裕があれば少し先回りしてみても良いかもしれません。
今夏は昨年を超える猛暑や荒天の予想の声も出ています。
エアコンがあっても熱中症対策は必要です。どうしても物事を進められない日や、ゆっくりした動き方しか出来ない日も出てきます。
それに、
夏の美しい夕日に遭遇したら、その日はもうオフにして、ときにひとりで、ときに家族や親しい人と、ゆっくり楽しむなんてことも心身の健康にとても良いものです。
一生の思い出にも関わりますしね。
そのあたりのことを見越してみると、憂鬱も吹き飛んで、なんだかワクワクしてきそうです。
遠足の前の晩みたいに。
今時期、盛夏の分までできることは準備しておくと、かなりのことが変わってきますね。
あまり人気のない(笑)今時期ですが、工夫次第で一年をより充実させる要とすることもできます。
梅雨が好きになりそう(^ν^)
〜体調を整えるコツ〜
前回にも書きましたが、
消化力の調子に着眼しておくこと、無理させるは厳禁。
『思うより多めの養生』が鍵となりますよ。
●梅雨の合間の夏日にも冷たいものは控えめに。できたら摂らないほうがまず無難。どうしてもというときもその後の様子をよく観察。
●質の良い水分を少しづつ摂る。巡りをよくする。
●水分の量とタイミングを適切に。運動量が減っても巡りをよくする
●胃腸に負担をかけるものを極力全て避ける
●早く気持ちを落ち着ける→早めの就寝、早めの起床
●スタミナを気にして食べ過ぎるより、小食にして様子をみてみる
これらも忘れずに(^^)
新しい日常に、『新しい梅雨スタイル』も加えると気分ががらりと変わりますね。
2020.6/26