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答えはひとつではない

『間違ってないのに』

と、いつも冷静な彼女は珍しく悔しそうに言いました。

『模範と違うっていう理由で、評価もつかなかったんだよ』

先日、10歳の子供がいる友人から、こんなお話しを聞きました。

お子さんの、学校のテストのお話です。

彼女のお子さん→仮にAちゃんとしますが、かなり素敵な感性の持ち主。ユニークで快活、そして頭の回転もとっても早くて、会話もとっても楽しい子です。私はAちゃんに会えるのが、いつもとても楽しみです。

そのAちゃん、回転が早いのが裏目に出ると、早とちりになってしまうそう。

お母さんに『落ち着いて』とたしなめられます。

算数のテストで『説明しなさい』というような、文章で説明することを促す問題が出たとき、Aちゃんは計算式を丁寧に書きました。

そこで冒頭の結果です。

『確かに』

彼女は続けます。

『文章での説明を促しているから、Aの答えは模範ではないかも知れない。でもね、この計算式、内容を理解していないと組めない、丁寧なものなのよ。それにね、実際の現場では、文章の説明より、数字で説明するほうが早く伝わることもたくさんあるわ。全く評価されないというのも違和感なのよ。』

見せてもらったテスト用紙、彼女がそう言うのも納得の内容でした。

そしてAちゃんの計算式は、きれいでわかりやすく書けていました。

私から見ると、模範解答のほうがナンセンス。

とはいえ、質問に対してストレートな答えというのも確か。

というわけで、

ここからは、

わたしが着地したところ。

『答えはひとつではない。』

↓↓↓

現実では。

ということ。

実際に、質問されたら望まれた形式を暗にキャッチして答えたほうが早い。

まあ、

例えば、

『今日の天気予報みた?』

と聞かれたら、

『見たよ、曇りのち雨。はい、傘。』

とか言葉で答えちゃうのが無難。

ここで美しく創作バレエで舞って、黒鳥も真っ青のすごいピルエットで近づいてマイムで傘を渡したりしたら、いくら素晴らしい技量でも…受け取って貰えないかも知れない。

歌舞芸能の名門、宝○歌劇団の学校なら多少の可能性はあるかもしれない。

ですが、公立普通科の中学高校ではいかがでしょう。

一般企業の営業の方が、外回りの前に総務の方にお聞きしたシーンだったとしたら?

伝わるかも知れない、でも、伝わる人と伝わらない人の温度差も半端ない…かも知れない。

しかし、時にこういう返しが最高っていうこともある。

それも事実。

フツウの答えなんか、求めてないよ。

っていうやつです。

わたしは、大人になればなるほど、後者が尊ばれる世界をみてきましたし、そっちの世界は広くて深くて、もしかしたら歴史の軸かもという気もしています。

でも、無難で穏便で迅速なのは前者ですよね。

だから両方持ってるのが良い、という結論です。

表現方法、実現方法、達成方法は、

色々知ってたほうが良いし、瞬時に何通りも思いついて、なおかつベストを叩き出せればなお最高。

さらに、

自分が繰り出すものが最高最善のこたえです♥️

と、

こうなってくると、もうすごく楽しいのだと思います。

わたしは、バラエティーに富んだものが好きだから、どっちもあって、まぜちゃったりもあり!みたいなほうが好きです。

余談ですが、

このお話のきっかけAちゃんがどうするのかは、当然Aちゃんの選択。

わたしがとやかく言うことじゃない。

だから何も言わなかったのですけど、

Aちゃんはすでに両方+アルファをこなす片鱗を見せていました。(少なくともわたしはみている) 

何年後かに実際に大活躍するAちゃんの像を思い浮かべて楽しみながら、今のわたしも楽しもう♥️✨と思った次第でした。

『透明な栄養』をテーマに有形無形の造形活動をしています。ホリスティック~全体観~という捉え方を活動の基盤にしています。この捉え方は、いのちの息苦しさが紐解かれたり、改善される可能性をかんじます。noteでは日々の思考研究も兼ねて、この考えをもとに書いたものをシェアしています。