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#wellbeing120 : 私の自分流の120年の生涯 3

 私は20年以上前に悪性度の高い進行性の前立腺癌だとの専門的な診断を受けました。
 私自身としては、その10年近く前から既に自覚的には前立肥大化か前立腺癌を疑っていました。
 私は1972年からカリフォルニア大学で研究していましたが、WI38細胞という胎児肺由来で正常細胞であり老化する細胞とSV40ウイルスによってその細胞を癌化した細胞とを用いて、その相違について研究をしていました。
 それ故に、自分自身についての自然(ジネン)の経過を知りたいと思っていましたが、2000年12月には頻尿と排尿障害の苦痛で中京病院泌尿器科の絹川常郎先生(当時は副院長で現在は名誉院長)を受診しました。
 そして、専門的な診断として癌細胞はグリソン・スコア8で悪性度の高い腺癌のみならず上皮内腫瘍との2層性からなり、骨転移のあるStage4と診断されました。
 家族には2〜3年の命と告げられたそうです。
 しかし、全身骨転移は早くも2001年5月、11月の検査で消えました。
 また、前立腺癌の指標であるPSA値は早々に最低値以下となりましたが、PSA値が測定可能となって以来は最低値以下である0.002以下が今日に続いています。
 現在は20年以上、臨床的診断では癌の消失状態が続いていることになります(「幸福寿命・Well-being Lifetime Well-being120(120歳まで幸せに生きる)・・27 自然の生きがい Well-being120ー9 :  私は20年以上前から悪性進行前立腺癌−1」、愛知県共済 インターネット公開文化講座)。

 そして、私はブッダの「生老病死」は生きとし生けるもの必然であり、「諸行無常 諸法無我 涅槃寂静:すべては移り変わる 理(コトワリ)は自分の都合では変えられない 俗欲を排して心豊かに(Wellbeing)に生きよう」を拠り所として生きてきました
 そして、ブッダとブッダとはほぼ同時代に生きたコヘレトによる旧約聖書にある「コヘレトの言葉」にあるように「今を生きよ」を大切にしてきました。
 ただし、両者の「今に生きる」の生き方の意味は同じではありませんが、私はブッダのこころに務めています。

 今日(2021年9月2日)のNHK TVのBS3,BS4Kで『あぐり』(1997年放映 原作 吉行あぐり「梅桃が実るとき」 脚本 清水有生)の再放送がされており、次のようでした。
 辻村燐太郎は戦争中に自分の作品によって若者の命を戦場で散らしたことを悔いて敗戦後は作品を書けなくなっていました。
 しかし、自作の詩『満天に輝く星たちよ』によって自殺しようとした母親が夜中に12歳の長女が満天の空を見上げて口ずさんでいたのを聞いて娘たちと生きる力を得たとの新聞記事を知って再び燐太郎が立ち上がるシーンの放映でした。
 その詩は以下のよう詩です。
 「満天に輝く星たちよ 
   君たちは私の命 
   君たちは私の愛
  
    満天に輝く星たちよ 
     君たちは私の愛 
     君たちは私の悲しみ 
     君たちは私の涙 
      そして私の人生」


  母親が夜空を「見上げると空一面に星が輝いていました。どうか私に生きる力を与えてください」と母親は娘たちと生きる力を得たのです。

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