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My Sweet 長男

つい先日9歳になったばかりの長男が寝ているときのこと。

最近暑いからクーラーを入れて寝ているわけだが、子供たちは寝ている間に当然ながら掛け布団を蹴っ飛ばす。

長男は寒がりで、次男が暑がりという温度設定などがやりにくい状況なので、長男はタオルケット+薄い羽毛布団を使っている。

その日、私が寝ようと布団に行くと、長男がむくりと起き上がってタオルケットを探して自分でかぶってまた寝た。
そして私に言った。

「お父さん寝てるときにいつも布団かけてくれへんなぁ・・・なんでなん?」

寝ぼけて言っているんだろうから翌日は覚えてないと思うのだが、私は「いや別に・・・」と言い訳のように小声で言った。

すると長男、またムクっと起きてタオルケットを外し、横にあった羽毛布団を掴んでくるまり、そしてまた寝た。

起きているのか?と思った私は長男に言った。
「その布団にくるまるの好きやなぁ。暑くないんか?」

それに反応して長男が言った。

「こうやって布団にくるまっていると、お父さんに『ぎゅーっ』ってされてるみたいで気持ちいいねん」

え?
なんというスイートなことを言うのだ、長男よ!
可愛い奴め、と布団の上から抱きしめてみたがその時には既に本当に寝ていた・・・

翌朝、長男に確かめると、「うーん、なんとなくそんなこと言った気がする・・・」と。
何となく覚えてないのに話を合わせただけの気はするが、夜中の寝言は本当の気持ちなんだろう。

もう2年もしたらきっと近寄るなとか言い始める年ごろだから、今のうちに一杯抱きしめておこう!!そう心に誓った。

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