マッチングアプリで初めて会った人と京都旅行へ行った話（7話）

掲題の件につきまして、昨晩旅先の京都にて
お相手のQさんと初めて顔を合わせました。
今日は1日、Qさんと一緒に過ごせるのです。

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12.京都2日目の朝　待ち合わせ15分前

寄り道をしながら、五条にある
Qさんのホテルまでやってきたけれど
待ち合わせの9時よりも早い時間に着いてしまった。

外は、日差しが強かったのでフロント係の方の許可をいただきビジネスホテルの小さなロビーで待たせてもらう。

Google mapで近隣に何があるのかを調べてたら
徒歩3分ほどのところにまるき製パンという
有名なパン屋さんがあるので覗きにいってみた。

（いい感じだったらQさんと合流した後にまた寄ってみるのもいいな。一緒に朝食のパンを鴨川沿いで食べるとか良くない？）

ちょっと覗くつもりが、お店に到着すると
10数人のお客さんがすでに列をなしていた。
この列に並ばないと商品が見れなそうだったので、
数分並んでいたら、結局自分の順番が来てしまった。
悩んだ挙句ハムロールとあんぱんを買った。

彼のホテルのロビーへと戻って、落ち合った。

私「朝ごはん食べました？」
Q「まだなんですよ〜」
私「まるき製パンで買ってきたんですが食べます？」
Q「実は、是非行きたいパン屋がありまして...」

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13.バスでパン屋に向かう

ということで、近くのバス停から市バスで
そのパン屋を目指すことにした。
空いている席に2人で横に並びで座った。

Qさんは、ご自身のものづくり活動のお話をしてくださった。

「昨日銭湯で会った彼とは、学生時代からの演劇仲間でして...、僕は戯曲を書いています。普段の仕事とは別に、演劇に関する企画の仕事をしていて...、むかしからまちづくりに興味があったので...町をまきこんでっていう...これwebサイトなんですけど。」

見せてくださったwebサイトはデザインもセンス溢れて
Qさんの活動も感心するばかりだった。
サイト内容も、もう少しゆっくり見てみたいほどに。

「それでahoge（私）さんは、どんな活動を？」

（下記、心の声です）

どんな活動を...   だと？
無趣味すぎて占い師のカメヲさんになんか趣味作りたいんですけどって相談したら「水彩画やってみたら〜、うちの娘も獅子座で水彩画才能あるのよ〜」って言われたことから、夏にスケッチブックに野菜の絵を5枚描いただけだぞ。これをものづくりと言っていいのか...？
ものづくりって興味はあるけど、最近仕事でパワポいじって図形とかパーツ作ったりして楽しいからぼんやりとグラフィックデザインの勉強とか始めたいなー。独学かなぁ、She isとかってどうなの？やっぱ夜のスクールって高いのかなぁ... って思っているだけだぞ。

「私は、全然。何もしていません。」

タイミングよく、バスは目的地の停留所へ到着した。

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14.パン屋でモーニング

Qさんの、お目当てのパン屋さんはル  プチメック　今出川店。彼の職場に京都の某私大卒の方がいてオススメされたそうだ。

日本でもっともフランスらしいという評価があるという京都発祥のお店だった。京都にも数店舗あるのだけれど
金土日しか開いていないこちらのお店は、通称赤メックとも呼ばれていてお店は大変賑わっていた。

朝からパン屋さんを2店もはしごできるのはいいが
ホテルですでに無料の朝食も食べてきている私。

美味しそうなパンはたくさんあったのだけれど
お昼も食べに行くだろうし、ひかえめにアールグレイとグレープフルーツのタルトを1つ購入した。

Qさんが選んだパンが美味しそうだったので「それ気になってました。でもそんなにお腹入らないから諦めました　笑」と伝えると、「じゃあ、僕の少しあげますよ」と言ってくれた。（優しい）

Qさんと私はカフェオレを頼んだのだけど
ここのカフェオレは、あらかじめカップにエスプレッソが注がれていてそこに自分でミルクを注ぐスタイルだった。


お店では、音楽の話をした。
Qさんとは、メッセージでtempalayというアーティストの話をしたのでここでもtempalayの話をした。
私が春にいったライブでメンバーのドラムスティックをキャッチした話はそんなに盛り上がらなかった。

彼は、水曜日のカンパネラを好きだったようで
国内だけでなく台湾公演にも行った話などしてくれた。

「ahogeさんはどんな音楽が好きです？フジロックもよく行ってるようですし...」

「フジロックには行くんですけど、お目当てのアーティストの公演目当てに行くというより空間が好きなんです。でも今年、ユザーンとGOMAのセッションを初めて生で見て感動して。それからサブスクでユザーンばかり聞いてるんですけどね、しばらく聴いてるとシャッフルで関連のアーティストの曲が流れ始めてて、気づくとどこの国の人なのかも知らないアーティストのディープハウスみたい音楽が流れてて、居心地がいいんです。
なんで、そっち系が好きなのかな〜 って最近思います」

と、答えた。

「そっち系が好きって言われても、僕　ahogeさんのこれまでわかりませんから... （笑）」

「そうですよね！アハハ。これまではですね、えっとー
渋谷系が好きで。20代のときはどっぷりかせきさいだぁを...」

なんて返してその場はしのいだけれど
さっきから、Qさんに質問されたことに対して
全然うまく返すことができない自分がいることには
うすうす気づいていた。

ものづくり、仕事内容、大学で学んできたことや
好きな音楽のことでさえも
なにもかもがたどたどしい答えだった。

Qさんがさっき少しくれると言っていたパンは
「一口いいですか？」なんて結局、口に出せなかった。
どうしても一口欲しかったわけではないけれど。


それぞれ、パンを完食して店を出た

続く