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眠れない時に書いていた文章

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#小説

その12 一度も

 この子を眠らせてあげてほしい。頼りない私でごめんね。恋の夢ばかり見て。一度裏切られた愛…

海日
2年前

★11 夜の小さなプラットホームで

 私が清潔だったら。  どうして感動してはいけないのだろう、どうして、どうして私の感覚を…

海日
2年前
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その10 無温

 心が上滑りしていてはすべてが無意味で、いくら彼女に触れても私の胸は台無しになってゆくば…

海日
2年前

その8 よくある鳥かご

 生きているうちに何かのすべてを取り戻したいのか、自らに残っているかもしれなかった若さを…

海日
2年前

その7 常に侵入するもの

 いついかなる時も虚しくて、どんな時も目の前の全てに力を注ぐことができない私、いつも胸に…

海日
2年前

その4 一つだけ持っている真実

正直になるんだよ。生きるために。素直に。だって、誰にも言えないことを正直に言うんだよ。答…

海日
2年前

その3 夜景

 胸があたたかい。身体が軽い。胸が広がっている。どうして、あなたや、あなたが一緒にいることを選んだ人々に会った後は、こんなにみぞおちが苦しくないのだろう。帰り道、行きはあれほど重かったペダルが軽い。ついさっきまで死ぬことだけを考えていたのに。今は、これで生きてゆけるとだけ感じています。広々とした夜景の中、信号機と空が大きく感じられます。  過去も未来もないときだけは、あなたに恋せずにいられる。  ゴツゴツとした硬い金属で、あなたが顔をしかめてうずくまるほど、思い切り、大切な人

その2 堅牢な神経・訴求

恋、普通の人として恋もして、直視したくない、普通の人として生きて、あの優しさで、たくさん…

海日
2年前

その1

 嘘だったんだ全部。葛藤していることなんて、すべて嘘だったんだ、葛藤なんて、ジレンマなん…

海日
2年前