ポケモン剣盾 雨パの変遷を振り返る
ポケモン剣盾とのお別れまで1ヶ月を切ったということで剣盾発売から現在までの雨パを振り返りたいと思います。雨パはあめふらし&雨を活かす特性が入った構築と定義します。
私の記憶、ポケモンDB、ポケットファンクションを参考に記事を書きました。興味のある方はぜひ一読ください。
剣盾初期(シリーズ1〜4)
ポケモン剣盾が発売した剣盾初期環境ではガラル図鑑のみが使用可能でした。
ランクマッチの環境としてはドラパルト、ミミッキュ、トゲキッス、ドリュウズ、ギャラドス、アイアントが猛威を振るっていました。剣盾ではすいすいエースとしてカマスジョーとカジリガメが新しく登場し、既存のポケモンとしてはガマゲロゲ、マンタイン、ルンパッパなどが使用可能でした。
この環境で大躍進したすいすいポケモンがいます。それはカジリガメです!!!!主にペリッパー、カジリガメ、ナットレイの組み合わせで、3桁以上の順位を達成されている方を多く輩出しました。基本的な3匹の役割はナットレイを草、水、電気タイプのクッションにしてペリッパーとカジリガメでゴリ押すという対面重視の雨パです。
崩しを意識して高火力を押し付けるこだわりメガネペリッパー
命の珠orラムの実を持ち剣の舞を覚えた制圧力の高いカジリガメ
雨パで辛い水ロトム・ラプラスに対してサイクルするためのナットレイ
カジリガメが活躍できた理由としては、この環境でダイジェットエースとして採用が多いトゲキッスやギャラドスに比較的強いことです。他の雨エースではダイジェットやダイソウゲンで返り討ちにあってしまうところ、カジリガメは上から高火力岩技で返り討ちできた点が活躍できた理由だと思います。また、ダイロックでの砂嵐発生が雨エースとして不利に働くと思いきや、強いプレイヤーはダイストリームで雨を再展開する動きに繋げていました。このように雨ターンをうまく管理できたプレイヤーが上位に組み込めた印象です。
ちなみに、その頃私はマンタインのセルフ雨すいすいで遊んでました。マンタインのおかげで雨パに目覚めた気がします。
ヨロイの孤島(シリーズ5)
シリーズ5といえばリベロのエースバーンが猛威振るったシリーズです。また、私の永遠のライバルのポリゴン2や剣盾を代表する準伝ウーラオスも解禁されました。
そして、なんといっても前環境まで雨パ最強だったカジリガメに天敵が現れます。それは夢特性のゴリランダーです。夢特性解禁とGF下での高火力くさタイプ先制技グラススライダーの登場により、グラスラを打たれるだけですいすいの意味なくカジリガメが倒されてしまいます。これによりランクマ環境からカジリガメは殲滅され、絶滅危惧種となりました。
かわって雨エースに採用されたのが、鎧の孤島で解禁されたキングドラです。
キングドラはリベロエースバーンに強めで、ゴリランダーとも互角に戦えることから、キングドラを使用したパーティで3桁順位以上を達成するプレイヤーがちらほら登場しました。この環境で多かった雨パの構築は以下です。
雨を展開することを意識したきあいのたすきペリッパー
雨エース命の珠キングドラ
対面(エスバ、ゴリラ)orサイクル(ジバコイル、ナットレイ)
初手ダイマックス珠エースバーンやゴリランダーなどごり押してくる高火力パーティが増えました。S+1のエースバーンがすいすい控えめキングドラの上を取れるところが体力管理的に辛く、臆病キングドラも多かったです。また、高火力でのゴリ押しが増えた影響か安心の行動保証アイテムきあいのタスキを持ったペリッパーが多くなった点もこの環境での雨パの特徴です。その他、前環境とは異なる点としては雨エースor3匹目をダイマでいかに通すかが重要視された点だと思います。
ちなみに私はこの環境で雨パに目覚めました。新規習得したクイックターンを覚えたキングドラとペリジバコで対面操作しながらサイクルを回す構築で3桁順位達成できました。
カンムリの雪原(シリーズ7,9)
カンムリ環境では準伝説とウルトラビーストが全解禁されました。この環境の特徴は何と言ってもサンダーです。型の豊富さを含めサンダーが環境を支配していたと言っても過言でないほどサンダー最強な環境でした。その他にも、型が豊富すぎて行動の読めないテッカグヤの登場などでガラリと戦闘環境が変わりました。相手の型読みも大事なシリーズだったと思います。
雨パはというとほぼ息をしていませんでした。
6シーズン分でポケファンに残っている3桁以上の構築記事は私のペリグドラ、キョウタさんのペリカメだけでした。
原因はぺリッパーから雨エースを安定して繰り出すのが難しい、雨エースを繰り出しても対面負ける場面が増えたからだと思います。例えば、対サンダー用に敵の岩技所持者が増加した影響で初手ペリッパーへのダイロックで雨なしの状態にされることが増えたり、雨エースに対して強いカプレヒレ加入やナットレイ増加により雨エースでゴリ押しきれない場面が増えたりしたことです。
雪原環境で3桁順位を達成したこの2つの構築の共通点は雨パで厳しいポケモンに対して対面で幅広く対応できるポケモン(ラティオスorアーゴヨン)とサイクルを回せるポケモンを組み合わせている点です。このように雨の取り巻きも考察した上でパーティを組まないと上位で勝つのは難しいという状況でした。
禁止伝説解禁(シリーズ8、10以降)
主に竜王戦や伝説2対ルールなどがこのルールに該当します。この禁伝環境はガチ対戦をやっていないので簡単に説明します。
雨パとしては最強のあめふらしカイオーガが解禁されました。カイオーガが強すぎるので、すいすいを使う必要性があまりないと言う点で全然勝手が違う状況となりました。
そんな中すいすいエースとしてガマゲロゲが使用される場面がありました。
理由は環境トップのザシアンやムゲンダイナに強いことと、カイオーガとの攻め守りの相性補完が良かったからだと思います。例えばこの環境カイオーガ受けにはトリトドンが採用されるケースが多かったです。それに対してガマゲロゲは草技で倒せる点が評価されました。
また、ゲロゲは貯水なのかすいすいなのかが判別できないので相手のカイオーガに対しその択を押し付けつことができる点なども使用されたポイントかもしれません。
ポケモンSVに向けて
ポケモンSVでは既にあめふらしペリッパーとすいすいカジリガメ、ゴルダック、ツンベアーの内定が決まっています。
雨パは比較的テラスタルと相性が良いのでポケモンSVでも活躍が期待できると思います。これまで活躍できなかった雨エースも活躍できるといいですね。私はツンベアーに結構期待してます。相手の対策を打ち破れる構築を作って雨パで上位を目指しましょう!
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