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剣盾 雨パ攻撃的補完について考えた考察メモ

剣盾も終了なので、非公開だった雨パの考察記事あげます

雨パ攻撃的補完の選び方

攻撃的補完を以下の意味で定義する。
攻撃的:雨パで攻めるバトルを展開して
補完:あめふらし、雨エースの苦手なポケモン対して強く、場合によっては雨エースの代わりにエースとなるべきポケモン。
上記から攻撃的補完に該当するポケモンのイメージは突破能力が高い高速アタッカーである。

あめふらし+雨エース+攻撃的補完の選出をした時の戦い方は以下のように攻撃的補完のダメージ負荷が小さくなるよう進めるのが普通である。
①先手で攻撃的補完→不利な場合はあめふらしに交代→雨エース→...
②あめふらし→雨エースor攻撃的補完→....

①は脱出ボタンニョロトノ、②はペリッパーの後攻とんぼがえりの基本的な戦い方である。①はペリッパーに脱出ボタンを持たせる、交代出しからのとんぼがえりで似たような動きができる。

戦い方も考慮して攻撃的補完はどのようにして選ぶべきか、もう少し掘り下げてみる。攻撃的補完の戦い方としては基本的には交代せずに攻撃を仕掛けたい、あめふらし、雨エースに不利なポケモンに勝ち、そのまま全抜きしたいので
・初手のあめふらしに強いポケモンに強い
・雨エースで突破できないポケモンを起点にする
・突破能力の高い高速アタッカー
攻撃的補完は初手出しやエースの役割をにぎなうことが多い。攻撃的補完を選ぶ際には、雨パで選出されやすい初手あめふらしがクッションできないポケモン、雨エースが突破するのが辛い受けポケモンは何か考えることが重要である。また、何を雨パで対応して何を裏で対応するかをしっかり決めて選ぶ必要がある。

雨エース毎の最適な攻撃的補完

あめふらし、雨エースが勝てない相手を起点するというのがコンセプトなので、あめふらしと雨エースの対応範囲をまず考えて攻撃的補完を選ぶ必要がある。雨エースとしてよく使われるポケモンはキングドラ、ルンパッパ、ガマゲロゲ、カジリガメなどが挙げられる。これらの雨エースとあめふらしの最適な攻撃的な補完のポケモンについて考察を行う。

あめふらしについて

攻撃的補完を選ぶ前に各雨エースにとってあめふらしはどちらがいいかをまず検討した。

ペリッパー
電気・岩弱点。防御は高いが特防は低い
ニョロトノ
草・電気弱点。防御普通で特防は高い

水が弱点をつかれる草タイプに強く、一貫しがちな地面や格闘技に強いペリッパーが上記の雨エースであれば相性がよいと考えている。また、草タイプ相手には受け的にも4倍弱点だったり、攻撃側としてもペリッパーの飛行タイプが活かされる機会が多い。また、ペリッパーは岩弱点だが、岩タイプは雨エースで対処できる可能性が高いのもペリッパーの方が良い理由である。

雨エース考察

ペリグドラ
キングドラの強みは攻撃面で水半減のドラゴンに弱点をつけ、水半減の草・水にもドラゴンが等倍と技相性がよい点である。また、受け視点では弱点が少なく色んなパーティに選出しやすいことがメリットである。剣盾の場合ダイジェット、スケイルショットでSを上げやすいためS+1になりやすい。キングドラは補正なしすいすいでS+1の110族まで抜けるのでドラゴンタイプ激戦区100近辺より素早さが早い。これはグドラが活躍する上で重要な要素である。
キングドラを止めるポケモンは、ドラゴンタイプや草タイプ単タイプではなく草鋼、水妖、水無効水地面、ラプラス、水タイプ水受け、ノーマル数値受けである。
これらのポケモンに対しては草と格闘or炎技、数値受け用に積み技を覚える物理ポケモンが効率よく対処することができることがわかる。タイプ不一致技を含めた上記の打点、S100以上を条件として候補に上げると、草勢のカミツルギ、ピリジオン、ジュカイン、両刀勢の化身トルネロス、化身霊獣ボルトロス、化身ランドロス、コジョンド、サイコショック勢のアローラライチュ、フーディン、アグノム、ラティオス、ラティアスが相性の良いポケモンとして挙げられる。更に相性のいいポケモンを選別するためサイクルする場面も考慮すると、ペリグドラの弱点をつく草鋼水妖電気岩半減で、初手不利な場合もペリッパーで受けれる炎格闘技が打たれやすいカミツルギがタイプ的に最もペリグドラとタイプバランスのよい攻撃的補完ではないかと考える。技はリーフブレード、せいなるつるぎが確定でギガインパクト、スマートホーン、剣の舞、つばめがえし(ダイジェット)から環境、役割に応じて技選択か。また、カミツルギ は特性ビーストブーストで敵を倒すごとに能力アップするので抜き性能が非常に高く、攻撃的補完像とマッチしている。

ペリルンパ
ルンパッパは草タイプなので攻撃面で水に対しては打点があることが特徴。やどりぎが効かずサブウェポンで気合玉、炎のパンチを覚えるので他の雨エースと比較してナットレイに強め。受け視点では剣盾環境ではダイジェット飛行弱点というのが痛く、技を1発耐えられ飛行技で切り返されるなど飛行技に弱いのが痛い。
上記のことから攻撃的補完を選ぶ際にはダイジェットを積まれにくい、または切り返して全抜きできるポケモンを選択すべきと考えられる。これだけだと広すぎるので物理ダイジェット勢のランドロス、エスバについては、ペリルンパを先に展開できれば有利なので、今回は特殊ダイジェット勢のサンダー、ファイヤーなどの特殊飛行タイプを意識して攻撃的補完を選ぶことを優先する。サンダーが環境トップであるとして攻撃的補完の候補を挙げるとウツロイド、アーケオス、タスキマニューラが挙げられる。ウツロイドの場合は特殊ダイジェット勢に対して強く出れる一方、鋼に打点がない点が弱い。アーケオスの場合は電気が抜群なので一般電気弱い。襷マニューラは襷が潰れた場合、耐久が低いのでダイジェット1発でやられる点が弱いなど一長一短である。
このなかだとウツロイドがおすすめであるが、現在環境でもペリルンパウツロで広範囲に対応できているわけではなく、初手で有利不利がはっきりする窮屈な戦闘を強いられると想定する。勝率を上げるためにはもう少し違う考え方で戦い方を組み合わせて戦う必要があるだろう。

ペリゲロゲ
ガマゲロゲの攻撃的な強みは、覚える技のタイプが豊富な点で。草技を覚え水地面の水受けに強い点、物理でも特殊どちらの型にもでき相手から読まれにくい点などがあげられる。数値受けに対してもどくどくで対応できる。受け的な強みはペリッパーの弱点の岩半減、電気技が無効である点であり、ペリッパーとの相性補完がよいことである。また、タイプが優秀なため単体選出しても活躍しやすく、ペリッパーを選出しなくても単体選出しやすい。
弱い点は草4倍弱点、水地面の攻撃範囲では草タイプやラティなど水半減浮遊系ポケモンに強い打点がない点、水が等倍なのでゲロゲが1発で倒せないギャラドスなどの水タイプに雨に便乗されて負ける点である。また、最大の天敵はゴリランダーで先制で4倍弱点草技を高火力で放ってくるので相手のパーティにいる際には選出が縛られる。
攻撃的補完のガマゲロゲ的要素としてはゴリランダーなど草タイプを起点にできるポケモンで尚且つ先程あげた浮遊系のポケモン、ギャラドス、ノーマル受けポケモンに打点があるポケモンが優先事項で考えられる。例としてはドラパルト、ラティアス、ラティオス、ボーマンダ、サンダーなどが候補。剣盾環境の場合、この中だと全抜き性のを考えて、ダイジェットに耐性のあり最強のダイジェッターであるサンダー、草タイプを起点に自信過剰で全抜き性能が高いボーマンダが最有力候補か。ただ、どうしても初手素早いドラゴンの対応が難しくなる。この辺りはゴリランダーがいたら選出しないと決めて、より素早いドラゴンに対応できるドラパルトを攻撃的補完を組み込んだパーティを組んだり、サイクルで対応したりした方がパーティとしては扱いやすいかもしれない。

ペリカメ
カジリガメの攻撃的な強みは水を半減するタイプ全てを岩で等倍が取れ等倍範囲が広いこと、ダイマックスを切らなくても威力150の一致岩技が打てること、剣の舞による全抜き性能である。また、雨準速でS+1サンダーが抜けるのも大きい。受け的な強みは飛行技が半減であり、剣盾環境でいうと相手にダイジェットを受けて反撃の岩技で撃破できる点である。
弱みは攻撃面では水無効水地面に対し一致技が半減すること、ダイマックスでダイロックを打つと天候が変化する点である。受け面では弱点が多いことである。例えば、草4倍弱点でガマゲロゲと同じくゴリランダーに縛られること、襷持ちに多い格闘タイプが抜群なこと、ペリッパーと同じく電気弱点であることである。したがって、ペリカメ構築はカジリガメが上から1発で倒せる盤面を作るか、無理な場合は攻撃的補完で全抜きすることが求められる構築である。
カジリガメの攻撃的補完の候補としては初手電気タイプを誘いやすいため電気に強く、気合いの襷要素の強いポケモンを潰せる要素があり、水無効水地面に強い、ゴリランダーがいても選出する場合は草タイプを起点にできるポケモンが良いと考えられる。候補としては電気と襷潰しを重視のガブリアス、電気の一貫を切れゴリランダーにもダイジェットで切り返せるランドロス、草・電気・水無効水地面に強く抜き性能高いカミツルギ 、ゴリランダーや襷をもつ格闘タイプに強いサンダーやボーマンダあたりが候補か。


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