外へ

最近いろいろなことを勉強するたび少しずつ、日本のことが好きじゃなくなる。この前夕日のかかる橋を渡っていたとき淡い空気に溶けてしまいそうな桜並木が視界に飛び込んできて、その瞬間は本当に日本に生まれてきてよかった、なんてこの国の花は美しいんだろうってちゃんと思ったよ。おいしい日本食を食べたときも、日本のことを誇りに思うよ。でも女の人に優しくない部分や男の人に優しくない部分、外国人を虐める部分、再生可能エネルギーへの転換に乗り遅れている部分、労働者には厳しくて企業を優遇する部分、いろいろな日本の悪いところを聞くとほんとうに悲しくなるし、わたしたちは今後この国で生きていて大丈夫かしらって心配になる。もちろん日本と他の国とを厳密に比較した訳ではないから、具体的にどこの国を見習ってほしい、とかは考えていないし、どこの国だって日本と変わらないと言われてもそれはわたしの絶望の深さが変化するだけで、日本にあんまり好きじゃない部分があるってことには変わりない。日本の悪いところがたくさん目につくようになってしまったから、一度日本のいいところをきちんと見たい。教えてほしい。今のままじゃ悪いところばっかり見えたままだよ。
#日記 #日本