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テトリスより複雑なゲームは出来ない生粋のジャニオタが夢見りあむに一目惚れしてアイマスを始めた話

3回目のワクチン接種で熱を出し、スマホをいじってゴロゴロしていた時、「#正気を疑ったアイマス公式絵」というタグが目に入った。

何だろう、とタップする。あ、見たことある…と思いながら煌びやかなイラストを眺めていたら、クマに囲まれて元気に手を上げるピンク髪の女の子が目に入った。

かっ……かわいい……!!!!!!!!!!


一目惚れだった。目の醒めるようなピンクの髪。覗く毛先の水色。地雷っぽい洋服に、子供っぽい無邪気な笑顔。そこに潜む不穏なインナー。

彼女は名を「りあむ」と言うらしい。
この子のことがもっと知りたかった。

Googleに「アイマス りあむ 闇」と打ち込む。現代っ子なのでわからないことはとりあえずGoogle先生に聞く。

夢見りあむ、19歳……同い年だ。スリーサイズ、でっかい、ふつう、たぶんふつう……それでいいんだ。私も今度から体重「おもくはない」とかにしようかな。ぼくっ子、アイドルオタク、ザコメンタルの甘えたがり……

……好き


親切にまとめられた百科事典を読めば大体のことはわかった。大体わかった時点で大体好きなこともわかった。

なのでデレステを入れた


お察しの通り、ここまで来ると「大体わかった」では終われないのがオタクの性である。
でも躊躇はあった。

なぜなら私はゲームをほとんどしないから。


驚異的なまでにマジで本当にゲームができない。DSとかWiiの世代だけど、それらを全くやらずに育ったから全然出来ない。友達のWiiでルイージの残機全滅させたこともある(本当に申し訳なかった)
だからスマホにもゲームなんてほとんど入っていなくて、せいぜいテトリスとソリティアくらいだ。大学の友人には「おじいちゃんのパソコンのラインナップじゃん」って言われた。否定はできない。
でも仕方ない。何で入れないかって、入れたところで操作できないマジのおじいちゃんだからだ。友人にずっと勧められているとうらぶも同じ理由で入れてない。大学の友人に勧められているFGOも同様だ。乗ろうとしたヨッシーには逃げられ、空のステージでは華麗にマリオを転落死させ、ちびヨッシーを崖から投げ捨てる私に携帯ゲームとか多分無理だし、ガチャとか課金とか、なんか怖い。ジャニーズにはランダム文化がない(公式写真ランダム無し170円!良心的!)ので、未知の世界すぎて怖かった。

いやでも……この子の声聞きたいな……
諦めの悪いオタクなのでとりあえず動画を漁った。ここで人生変わりました(前置きは壮大であればあるだけいいので)

りあむちゃんがセンターっぽい動画を再生。(今振り返ると非公式だったんだと思いますごめんなさい)すると流れ出すお願いシンデレラ。

えっ!!!!!!!!!!!!!?!?!?動いてる!?!?!??!?!?!?!????!?!?

???????????????????????????????????????????????????????……

私でも知っている(だって中居くんがCMで歌ってたから)お願いシンデレラを踊って歌うりあむちゃんと、その仲間たち(推定)。そしてそれを見て呆然とする、時代に置いて行かれたオタク。
アニメ…じゃない。これあれだ、MODとかCGとかそういうやつでしょ。ミクちゃんが踊ってんの見たことあるぞ。
そんな平成に取り残されたオタクを置いて、ハートを作ったり回ったりするりあむちゃん。えっ……カメラ切り替わる……表情変わる……えっ!!ウインクされたんだけど!

無理好き……( ;  ; )( ;  ; )

オタクは号泣した。必ずアイマスとやらをインストールせねばならぬと決意した。オタクにはソシャゲがわからぬ。けれどもアイドルとライブには人一倍敏感であった。

そう、私はライブが好きだ。アイドルのライブが好きだ。アイドルの輝き、それを支える音響、照明、衣装、その他裏方さんたちの仕事。ライブの日を楽しみにしていたファンの熱と歓声が、ときめきが、アイドルへとまっすぐに向く、一時の夢のような空間。

画面の中にはそれがあった。私が憎き感染症が蔓延してからというものの、ずっと行けていなくて、ずっと飢えていたあの空間が、画面の中にあった。

泣いた。大学生が深夜、携帯握りしめて泣いた。

そこからは早かった。「『アイマス』って付いてるゲーム多くない!?」とおじいちゃん力を発揮しつつ、なんとかシンデレラガールズスターライトステージをインストールした。「デレステ」と略すらしい。キンプリさんのシンデレラガールも「デレガ」と略すし、シンよりもデレの方が立場が強いらしい。何の話?

アプリを起動したら「ちひろ」という人が出てきた。突然従兄弟(男)と同じ名前の登場に驚くも、説明に従って進む。どうやら私は男の「プロデューサー」ならしい。

三人の女の子からセンターを一人選べというので、顔がタイプな黒髪ロングツリ目の美人「渋谷凛」を選んだ。他の子の方がやる気満々です!みたいな感じだったけど、顔がタイプなので仕方ない。あとなんか名前の語呂が良い。「目黒蓮」的な、声に出して読みたい日本語。

されるがままにガチャを引いてオーディションメンバーも選ぶ。飾らない私服です!みたいな感じなのがやけにリアル。履歴書仕様なのも良い。売れた後「母親が送った」とか「近所のおばさんが送った」とかいう話するのかな(それはジャニーズ)

そのまま進むとライブ=音ゲーパートという事を説明される。練習をさせてくれるので慣れない音ゲーを頑張ってみるおじいちゃん。
意外と何とかなりそう、と思っていたらさっきの黒髪美女が喋り出した。

「アイドルにならないかって言われて、半信半疑でついてきて、そのままどっちつかずでいた……
でも、受け身でいる私は…もう終わり」

___そして突如出現する「親愛度MAX」の文字。

「自分の道は自分で決めなきゃ。アイドル、真剣にやってみるよ」

ROT……???

じゃなきゃ一万字インタビュー??アイドルのターニングポイントに立ち会えた感動と美女にいきなり「親愛度MAX」って言われた(言われてない)動揺とで荒ぶるオタク。

えっ、だってほら「もっと上手くなりたい」って言ってるじゃん。サンチェポジっぽいトレーナーも出てきたし。ねぇ〜……10周年とかの時のグループ会談で「入所すぐのライブで初めてセンターを張らせて頂いた時に、意識が変わって、もっと上手くなりたいって思った。」って話すやつじゃん……それをリアルタイムで見てる?は?オタクの夢?

錯乱するオタクを淡々と案内するちひろさんに従って進めると特訓モードが始まり、突如出現する時計。そしてど王道アイドル衣装に身を包んだ渋谷凛。

かっ…

かわいい

ガチで声に出た。えっ、マジでかわいい。さっきから言ってるけど本当に顔がタイプだから何されてもかわいいんだけど、これは流石にかわいい。君がシンデレラガールmy precious oneだし100年先も愛を誓おう。何が欲しいか言うてみ。何でも買ったる。

クソオタクムーブかましてる間にライブ会場に連行され、始まる音ゲータイム。

待って!?後ろで動いてるんだけど!!!???

クソかわ衣装に身を包んだアイドルたちが踊ってるんですけど。音ゲーしてる場合じゃねぇ!!!!!えっ、何?これを見たかったら音ゲーを極めろって事?????厳しくない?ねぇ、厳しくない?????????
結果渋谷凛ちゃんの「終われない」ウインクと「私だけじゃ始まんない」の困り眉をいただくために何個かタンバリン(?)を犠牲にした。ていうか「my only star」のとこの上向くカメラワークカッコ良すぎんか。

しかし私は大きな過ちに気がつく。私はこのゲームの中では「オタク」じゃなくて「プロデューサー」なのだ。アイドルのファンサに気を取られてスコアを疎かにするなど言語道断。アイドルがこんなに頑張っているのに運営がこれではいけない。めっちゃ反省した。

反省している間もストーリーは進むのでとりあえず名前を設定したら、ちひろさんから衝撃の一言。「今度こそ本当に、アイドルのプロデューサー、頑張ってくださいね!」
そして現れる初期画面

ドン

な、なに──っ!!今まで見てきた渋谷凛は?

せっかく「親愛度MAX」になったのに……うしろにハートまで出てたのに……

項垂れながら何となく操作する。と、オイ!!!いるじゃん渋谷凛!!!!シャベッタァ!!!!!!いや改めて見ても衣装可愛すぎる無理( ;  ; )衣装さんにお中元ってオタクが騒ぐやつ……
ひとしきり凛ちゃんとの再会(?)を楽しんだ後、アプリの使い方はよくわからないので、なんとなくコミュとやらを覗く。と!そこには!私が一目惚れしたりあむちゃんが!!!
とりあえず読んでみる。するといきなり出てきた「あきらに謝る」ボタン。エッ、謝罪する選択肢しか無いんですか?出会い頭に?話が進まないようなので渋々謝罪ボタンを押すと、そこにはツインテールのクール女子が。謝ると、別にプロデューサーのせいじゃないしと語る彼女。そしてこう続く

大雪の影響でLIVEは延期。了解デス

ヴッ!!!
突如オタクを襲う胸の痛み。そう私は自軍のLIVEが延期のち中止になった過去を持つ。辛い……わかってた……オタクよりも開催側の財布とアイドルやその他準備してきた人の方が辛いって……でも改めてアイドルの口から言われると辛い……いや言われてはいないけど……
そんな彼女を励ます(?)先輩りあむちゃんと、寄り添うあかりちゃん。あと推定先輩ポジのフレデリカさん。アイドルとしての絆に泣く。切実に彼女たちの入所順が知りたい。

そして出てくる渋谷凛

リリイベ…?女子ドルの文化に明るくないのでよくわからないけど、多分タワレコとかでやってるやつだと思う。で、彼女、なんか歌ってるんだけど……( ;  ; )「テレビで見たことある」って言ってる人おるやん。あんなノリでアイドルになりました見習いですみたいな感じだった子がデビューしてテレビにも出るようになったの…??無理泣く……あとオタクが出てくると画面が荒ぶるのが良いですね。

そんなこんなでアイマス日記一日目を終えました。入れてよかった〜!!!たのしい!!アイドルのいる「世界」を持ち運べるのがめちゃめちゃいいなと思いました。

ジャニオタを基盤としつつアイドル育成ゲームを楽しんでいく上で、両者を混同したくはないな、とは思う。ジャニーズアイドルの裏側、プライベートをゲームで補完して、あたかも見てきたみたいな顔はしたくないという意味で。新しいゲームを始めようが、見ていない、知らないものはこれまでもこれからもずっと知らない事だから。ファンに見せていない裏側やプライベートがどうなっているかなんて、我々オタクには一生わからない。わからなくていい。
多分このゲームにおいても、アイドルたちに関して「見ている」部分が長いだけで、それ以外のことに関しては考察の域を出ないんだろうなぁなんてことも思う。この辺に関してはもう少しやり込まないと掴めなさそうだけど。

そんな感じのことだけ気をつけつつ、アイドル育成ゲームは男女、他にも色々あるみたいなので色んな所に手を出してみようかな〜と思ったり。入れる入れる詐欺してるとうらぶとFGOを入れたりしようかなと思います。新しい世界広がったわ…ていうかこんなアニメとか音楽とかめちゃめちゃ入っててインストール無料?正気???

とはいえまだまだわからないことだらけ🎶なので知り合いのオタクに助けを求めつつ楽しんでいけたらいいなと思います。

あとはフットワーククソ重芸人の私がこんな風にノリで何かを始められるようになったのは、絶対SnowManのファンをしているおかげなので、三次元アイドルの彼らに感謝しつつ、新しいオタクライフを楽しんでいこうと思います。


最後に


夢見りあむちゃんは何をどうしたらゲットできるのか教えてください。


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