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【遠距離→復縁】他の男性と付き合うことは悪ですか?

 復縁を目指しているにもかかわらず、他の男性とも良い雰囲気になってきた。そんなパターンもあるかと思います。でも、そんな時に迷いなく彼以外の人とお付き合いができる人は多くないでしょう。

 自分で決めた事を曲げるようで抵抗を感じる人、彼の事を忘れそうで恐いと考える人、あるいは彼を裏切るようで嫌だと思う人、もしくは彼以外の目の前にいる男性を裏切るような気がする人。

 感じ方は人それぞれで、それぞれの抱く感情はあなたを形作るとても大事な要素です。そう簡単に彼以外の男性を考えられないという気持ちは、とても魅力的だと思います。
 だけど、きずきずだらけのままで復縁を目指すのはとてもしんどい事でもあります。

 今日は、復縁活動の最中に他の人と付き合うことで得られる経験について考えたいと思います。

傷を癒して〈夢中〉を見つける

 彼と別れてから少し経ったある日、職場の人と付き合うようになった私。「彼」と「元彼」が混在する文章はきっと読みづらいので、ここでは職場の男性を「Aくん」としておきましょう。

 もちろん、とても悩んだし、乗り換えるみたいで嫌でした。でも悪い人ではないし、少なくとも元彼よりは私のことをよく知っているのではないか、とも考えました。相手の好意に根負けして、職場の男性と結婚前提のお付き合いが始まります。

 付き合うとなれば常に全力投球。誕生日、クリスマス、バレンタインデー、全てのイベントを大切にしたし、連絡もよっぽどのことがなければ即レスです。月一度のデートに半年に一度の旅行。Aくんが束縛気質だったことも手伝って、この時期がいちばんカップルっぽいことをしていたのではないでしょうか。

 不思議なもので、愛されている実感があると視野が広くなります。Aくんというぬるま湯でぬくぬくと自尊感情を回復した私は、ずっと放ってあった資格取得のための勉強を始めました。

 気持ちに余裕を持つと、元彼のことで悩む時間は減り、自分のことに目を向けることができるようになっていきます。

 これこそとても大事なことで、私のことが大好きだといったAくんとの交際は、元彼との交際で傷ついた私の心を確実に癒してくれたうえに、恋人以外に目を向けて何かに夢中になれる私を取り戻す時間にもなったのです。

好きな理由を見つめなおす

 とはいえ、調子が良かったのもわずか1年程度。資格取得の勉強に夢中になっていった私は、試験直前のAくんの愛情表現についていけなくなります。

 電話やLINE、デートの頻度は当然のように減少。熱中しやすい性格もあり、勉強が楽しくなっていた私は、相手の束縛をより強く感じるようになってしまいました。

 もちろん連絡が途切れてしまう理由は伝えていましたし、Aくんも了承していました。
 一方でLINEと電話は毎日続きます。さらにそこで繰り広げられる「会えない?」、「時間作れない?」という言葉に募る罪悪感。加えて資格試験のプレッシャー。余裕を取り戻せたはずの私は徐々に余裕がなくなってしまいます。この時、私は浮気を疑われていました。

 元彼が相手なら、きっと私を放っておいてくれたでしょう。彼は私が何かに夢中であることを愛してくれる人です。
 一方のAくんは、常に想い合い、満たし合っていたいタイプで、半日でも連絡が取れなくなるとすぐに「浮気?」と問いが飛んできます。

 完全に余裕をなくした私は、Aくんとお別れすることを選びました。でも、ただでは別れません。Aくんとの交際を経て、わかったことがふたつありました。

 ひとつは「彼もあの時こんな気持ちだったのではないか?」ということ。
 連絡が途切れがちになったのは、脇目も振らずに頑張りたい時期だったからではないか、と元彼のことを考えるようになります。
 私がバランスを維持できなくなって、Aくんを満たすことができなかったように、彼に余裕のない時に、私を満たすことを要請してしまったのかもしれません。

 もうひとつは、私が私自身のことを楽しんでいられる人が好きだということ。そして相手にも私以外の何かを楽しんでいて欲しいということ。
 元彼は時々連絡がつかなくなりますが、趣味か仕事にいつも熱心でした。だからこそ、「休みの日はだいたい深海魚ちゃんのこと考えてる」と言ったAくんの愛情深さが、窮屈になりつつあったのです。

 Aくんとの交際は、A君との別れを経てもう一度復縁を目指すことになった時、「そんな元彼だから好きになったんだ」と自分の価値観を再確認するきっかけにもなりました。

他の男性と付き合っても終わりじゃない

 他の男性と付き合うことは、失恋の傷を癒すだけではなく、自分の価値観に眠る可能性を示してくれます。それは、これから新しい恋をその人と歩む時にも、運命の人と再び結ばれる事を願う時にもきっと糧になるはずです。

 私は「付き合う=結婚前提」と考える人間です。
 もちろん、Aくんと付き合うことになった時は、復縁を一度諦めましたし、元彼のことは考えていませんでした。

 ですが、もう一歩先に考えを進めると分かるように、必ずしも「別の人と付き合う=絶対に復縁しない」ではありません。
 私は何人かの元彼たちとも結婚前提で過ごしていたはずで、彼らと結婚していないから元彼に出会い、復縁を考えたわけです。

 当然、代わりにすることは失礼になります。お付き合いをする時はいつも真剣でした。これもとても大事なことです。

 彼を元彼の代わりにせず、今目の前にいる男性に向き合い、真剣に付き合っていれば、それだけ自分の気持ちと向き合うことになります。
 自分の気持ちに向き合うこととは、つまり自分の恋愛観や価値観、譲れない部分を改めて確認すること。彼に向き合い、自分に向き合った先に別れを選ぶことだってあり得ます。

 今目の前にいる彼と結ばれるとしても、復縁を目指して再び頑張ることになっても、自分が何を感じたのかを自分がわかっていれば、大失恋を繰り返す心配はありません。

最後に

 2人の人間で構成される恋愛は、最も小さな社会の単位。人は人との関係性の中で自分の輪郭を知ってゆきます。相手を知ることによって自分の世界が拡がり、自分の価値観を知ることができるのです。

 元彼とは別れを選ぶことになったけど、私は魅力ある素敵な人。そんな気持ちを思い出させてくれたAくんとの交際は、きずきずだらけの私を癒やし、私の恋愛観を明確にしました。

 復縁を目指しているのに、他の男性と付き合うこと。これは罪ではありません。
 「たくさん話を聞いてくれたな」とか、「頼りになるな」とか、「この人がいるから孤独じゃないな」とか、そういうところから恋は生まれます。

 だからこそ、少しでも「いいな」と思えるのなら、アプローチしてきた男性とのお付き合いを視野に入れてみてほしいと思います。「やれることをやったら、もう復縁は目指さない!」こんな姿勢もあっていいのではないでしょうか。

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