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グレンフィディック IPAエクスペリメント レビュー

そこそこ珍しいグレンフィディックを入手したので、レビューを書いていこうと思います。

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このウイスキーについて

グレンフィディックについての説明は省略させていただいて、このウイスキーないしエクスペリメンタルシリーズについての説明をさせていただきましす。

今回はウイスキー付属していたこちらの書類を翻訳することで概要の説明をしていきます(ガバガバ翻訳ですがご了承ください)。

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↑付属していた書類(写真に写っていない文章も翻訳してます)

一枚目(写真には写っていない)

STEP INTO UNCHARTED TERRITORY
未知のエリアへ…
The Experimental Series Embodies our family philosophy of freedom and possibilities.
ザ・エクスペリメンタルシリーズは、私たちのハウススタイルの自由と可能性を体現します。
Only by unlearning what we know and collaborating what like-minded mavericks can we try new things,experiment,push whisky boundaries and challenge traditions to create a rande of gtound-breaking single malts
私たちの知識(たぶん経験含む)の再確認と違う分野の専門家とコラボレーション(協力すること)して新しいことを試すことにより、伝統に挑戦したウイスキーの限界を超える革新的なシングルモルトを作ることができます。

エクスペリメンタルシリーズとは今までの常識を覆す新しいウイスキーを作ろうという実験的な(experimental)シリーズということですね。

二枚目(ここから写真に写ってる)

TO PIONEER A NEW MALT WHISKY WE CREATED A NEW CRAFT BEER
新しいウイスキーを開拓するために新しいクラフトビールを作りました
For this experiment,Brian Kinsman,our Malt Master ,wanted to season traditional whisky cask in an unusual way.
このシリーズでは我々のモルトマスターであるブライアン キンスマンが珍しい方法で伝統的な木樽に味付けしたいと思ってました。
Collaborating with a Speyside craft brewer,he created a big bold and zesty IPA beer that would imbue our oak with extra hoppy notes.
スペイサイドクラフトブリュワーとのコラボレーションにより、強いホップの香りを我々の木樽(原酒)に付けることが出来るとても力強く、刺激的な味わいのIPAを作りました。
Not only did they pioneer a new craft beer,they created the first single malt Scotch whisky finished in india Pale Ale casks.
彼らは新しいクラフトビールを作っただけではなく、世界初のIPAカスクフィニッシュのシングルモルトを作り上げました。

今回のIPAカスクでは、「Speyside Brewer」というビールメーカーとコラボレーションしてウイスキーを作りました。「Speyside Brewer」の方でもウイスキーの木樽で熟成したIPAを発売しています。「SCOTC HOP IPA」という名前なのですが、サクッと調べた感じ日本では購入は出来なさそうです。

Speyside Brewer公式サイト:http://www.speysidebrewery.com/

三枚目

ZESTY AND HOPPY
刺激的かつホップの香り
NOSE(香り)
A beautifully delicate balance of ripe green apple,William's pear and spring blossom.
熟した青リンゴ、洋ナシと春の花の美しく繊細なバランス
Aromatic hops and fresh herbs complement the characteristic Glenfiddich fruitiness and sweet,vanilla oakiness
芳しいホップと新鮮なハーブの香りがグレンフィディックの特徴であるフルーティさと木樽由来の甘いバニラの香りを引き立てます
TASTE(味わい)
Vibrant with a zesty citrus note followed by soft,sweet vanilla and a hint of fresh hops.
力強い柑橘系の香りに続き、優しいバニラの香りとほんのりと新鮮なホップ香り
FINISH(終わり)
Long lasting sweetness with subtle green hops.
ほのかなグリーンホップを伴った甘みが長く続く
ABV(アルコール度数) 43%

ここからは公式のティスティングノートになります。

4枚目

PERFECT SERVE(完璧な飲み方)
WHISKY
Glenfiddich IPA Experiment
グレンフィディックIPAエクスペリメント
METHOD(飲み方)
Add an ice ball to your glass and pour in the malt
グラスにアイスボールを加えて、モルトを加える
EXPERIMENT(発展した飲み方?)
Run a twist of blood orange around the rim of your glass then add into your glass.
ブラッドオレンジを絞ったものをグラスの縁に塗ってその後グラスに加えます
The orange will complement the zesty notes and showcase the sweetness of the whisky.
オレンジは、刺激的な味わいを引き立たせ、ウイスキーの甘さを強調します

ここからは公式の飲み方の説明です。EXPERIMENTの意味は全く自信がないです。

書類には書いていないことを追記しておきます。
・値段は5290円(武川蒸留酒販売)
・フィディックを木樽(多分バーボンカスク)で熟成→木樽の中身を抜いてIPAを1ヶ月熟成する→その木樽からIPAを取り出し、フィディックを入れて3ヶ月熟成
・エクスペリメンタルシリーズはIPAカスクを含めて4つ出てる


僕の感想

ここからは飲んだ時の感想を書いていきます。僕はボトルを買ったウイスキーを評価するときに、ストレート、トワイスアップ、ロック、水割り、ハイボール(ソーダ割り)で飲んでみるという手法で評価しています。香りはストレートでの香りです。

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ストレートだとこんな感じの色でした

香り:アルコールとはちみつ、青りんごも少々
ストレート:甘みがかなり強い、少し酸味がある 最後に少しIPA感が来る
IPA感と言っても苦みではなくホップの爽やかな感じ、加水すると苦みがくる
トワイスアップ:飲みやすいね、フィニッシュに若干のIPA感あり
ロック:甘さが強くなる、後味のIPAもしっかり
水割り:IPA感がかなり出てくる、甘みはどっかに行った
ハイボール:最初甘くて後味がIPA、IPA感が一番強い

個人的には甘みとIPAのニュアンスを両立しているロックとハイボールが好みでした。逆にトワイスアップは飲みやすいだけで美味しいとは感じませんでした。

総評するとIPAの風味がほのかに追加された若いフィディックといったところでしょうか。思ったよりもIPA感が無くてガッカリしましたけど、出来はかなりいいと思います。フィディック12年は洋ナシ+バニラがメインですが、それにIPA由来の柑橘系と苦みが加わった感じですね。値段が5000円を越えることを考えるとちょっと割高な気がしてしまいます(フィディック15年を余裕で買えてしまう値段ですからね)。

海外での評価

日本でのレビューがほとんどなかったので、海外の通販サイトからレビューを持ってきました。こちらの方もガバガバ翻訳となっております。

・面白いけど、IPAの味があんまりしないね、個性的なウイスキーが好きな人には向いてないかも
・従来のグレンフィディックにない柑橘類の味がして美味しい、ビールの味はあんまりしないけどね

whisky exchangeより引用

代表例を挙げさせてもらいましたが、IPAの味を期待してた人は低評価、フィディックの新作を期待していた人には好評という傾向にありました。

また、ウイスキーのコンペティションの代表的な受賞歴も紹介させていただきます。

IWSC 2017 ブラウンスピリッツパッケージング トロフィー(最高金賞)
International Spirits Challenge 2019 シングルモルトNAS部門金賞
※IWSC 2017では中身は銀賞(スペイサイドシングルモルト部門)

海外のサイトを見るとIWSC 2017の結果を宣伝文句に使っているところも見受けられましたが、トロフィーを受賞したのパッケージであって中身ではないことは注意するべき点でしょう。しかしデザインは秀逸であり、受賞するのも納得です。中身についても、去年のコンペティションで金賞を受賞するスペックがあるのでフィディックが好きな方は購入しても損はないと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。不定期なるとは思いますが、今後も気に入ったウイスキーがあればレビューを書いていきますので、良かったらお付き合いください。



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