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サガフロ好き目線でのSaGa30周年記念ボトルレビュー


今回は信濃屋さんより販売された「SaGa30周年記念ボトル」のレビューをしていきます。今回は抽選販売のみの発売であり全部申し込んだのですが、外れてましたのでバーで飲ませていただきました。

詳しいスペックは下記URLを参考にしてください
URL:https://shinanoya.co.jp/saga-30th/

今回飲ませていただいたのは、「COON」(ハイランドパーク)「ASELLUS」(リンクウッド)です。「ROUGE&BLUE」(バーンサイド)は売り切れていたので飲めませんでした。

このウイスキーを飲んだ時に「ラベルのキャラクターにあったウイスキーをよく見つけたなぁ~」と思ったのですが、そのことを共感できるのは「サガフロが好きで、ウイスキーが好きでこのボトルを飲む機会があった人」なのでごく少数しかいないでしょう。

この記事はそんなごく少数の同志のためにの書きました。ウイスキー好きの方はウイスキーのレビューのみ抜粋してご覧ください。

※サガフロのネタバレを避ける為に既プレイの人にのみ分かるような表現を多用しますのでご注意ください。



"COON” HIGHLAND PARK 2003-2017

苦ーン

スペック
Aged:13
Casktype:Hogshead
ABV:52.4%

公式テイスティングノート

オイリーで華やか。ヘザーハニー、甘いドライハーブ、シフォンケーキ、ボンタンアメ、モスコミュール。次第に立ち上る野火の煙、沈香のお線香、柚子とジンジャービスケット、凍頂烏龍茶の流麗なビターネス。
口に含むと、リッチなボディで綺麗なバランス。すりおろした林檎、蜂蜜レモン、心地よくスモークが重なる。加水でアロエ、ヘザー、海藻のミネラルさが引き立つ。
フィニッシュは、蜂蜜ミルクと吹き付ける潮風のようなソルティーさが折り重なりながら長く力強く続く。

僕のテイスティングノート

香り:やわらかめのバニラ、ヘザーもある
味:ハイランドパークのヘザーとバーボンカスク由来のバニラと柑橘のバランスが良く、ほんのりピートの余韻が続く。予想通りの味だがそれでいい。


イメージ通りのバーボンカスクの若いハイランドパークの味わいでした。度数のに対してスイスイと飲めてしまうのに加えて、若さがネガティブな要素になってないのがいいですね。


~ここからサガフロオタクのお話~

飲み始めた段階ではクーンの幼さと元気な感じを表現していると思いました。しかし余韻のピートと海が伸びてくる感じが、クーン編最終盤の後味の悪さを表現していると解釈することが出来ます。若くて元気なウイスキーは他にもありますが(若さだけを表現するなら、ヤングエイジのアイラがぴったりだと思います。)、この長い余韻を両立するならハイランドパークが最適解の一つになるでしょう。信濃屋さんの雑ではない仕事ぶりが伺えます。



"ASELLUS” LINKWOOD 1992-2020

ガチネキ

※店員さんの顔が写ってしまったので、隠してます

スペック
Aged:27
Casktype:Hogshead
ABV:48.3%

公式テイスティングノート


エレガントで繊細。静謐で美しいアロマ。洋梨、グリーンアップル、氷をつめたグリーンティー。白い薔薇。グレープフルーツピール、クリームビスケット。加水でスイカの皮。
口に含むと、白ワインのムルソー、ジャスミンの花、アンジェリカ、アップルシャーベット、オレガノやタイムのドライハーブ。非常にドライで、かすかにピートも現れる。
冷たい感じの心地の良いフィニッシュが続く。ホワイトチョコレート、少量の加水で甘みが引き立ち、熟成によって磨かれた、奥行きのあるボディが姿を現す。

僕のテイスティングノート

香り:お花畑と青リンゴ
味:甘口でお花畑感が凄い。この熟成年数とは思えない果物のフレッシュさがあり、香草類のニュアンスもあるので飲み飽きない。


このリンクウッドは27年という熟成感を感じないフレッシュな味わいでした。お花畑お花畑言っているのは、リンクウッドの特徴である花の蜜のような味わいを指しています。


~ここからサガフロオタクのお話~

このウイスキーはアセルスが17歳の姿のまま歳を取らなくなったことを表現しているのだと思いました。熟成年数に対して若いニュアンスがあまりも強いです。加えて花のニュアンスがあるので、白薔薇姫を想起してしまいます。アセルス自体とても濃いキャラなので、彼女を表現するのかはとても難しいことでしょう。

分かりやすい特徴を挙げるとしたら、「半妖」「中性的」「歳を取らない」あたりでしょうか。それに加えて妖魔の世界感を加えると全てを一本のウイスキーで表現するのは不可能だと思います。「半妖」を表現するにはブレンデッドウイスキー(2つの特徴のあるモルトを混ぜるのがいいでしょう。)がいいでしょう。「中性的」を表現するには「クライヌリッシュ」とかどうでしょうかね。「歳を取らない」を表現するならこのボトルで間違いないと思います。妖魔の世界観を表現するのであれば80年代のボウモアの香水のようなニュアンスがいいと思います。

つらつらと妄想を書きましたが、マーケティング的な要素を含めるのであれば今回のボトルは間違いないかと。ヌリッシュとボウモアは人気の蒸留所なので入手が困難かつ高額になってしまいますし、ブレンデッドだと売れないでしょう。



最後に

正直に言うとラベルにゲームのキャラを使っただけのウイスキーだと思ってました。好きなゲームのウイスキーだから飲みたいと思って飲みました。飲んでみるとキチンと考えられており感動しました。こうなると「ROUGE&BLUE」を飲めなかったことが残念でなりません。ちなみに「ROUGE&BLUE」のレビューを探してたらお嬢様が尊さを説いている記事が見つかりましたので苦手な方はご注意ください。

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