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「私ブスだから」と女子に言われたらこう返せ

「わたしって、ブスだから」
女の子にこう言われたときに、どう返すのが正解なのだろうか。明らかに可愛いのに(何度もいうけど、この世にブスはいない。あるのは個人の顔のタイプだけだ)わたしはこの質問の回答が未だにわからない。
わたし自身、自分の顔は死ぬほど嫌いだ。早くバタコさんが新しい顔を投げてくれないかと待ちわびているくらいわたしは自分の顔が嫌いだ。
だからといって、人前で無造作に「わたしブスだからねっ!」と言いまくるわけでもない。わたしブスなので!と宣言して回るのは、悲しい。なぜそんなわかりきったことを同意を求めなければいけないのか。「うん!」と言われたらズーンってなるだろうし、「そんなことないよ」と言われても、多分疑う。
「わたしブスだから」。そうやって自分の自信のなさを無作為に声に出して言いふらすのは、なんだか「かわいい」と言われたいがためな気がしてちょっとできない。

さて。
女という生き物は、とてもめんどうだ。
「可愛いね」といわれると疑い、「ブスだな」といわれるとへこむ。
褒めたら裏を見ようとし、バカにされると素直に受け止める。

わたしとは果てしなく遠くにいる、可愛いを卓越した存在の女の子は「わたし可愛いの!」と堂々と言えるのだろう。もはやブスという概念には染まっていなく、自分をブスだと思ったこともない、そして言われたこともない人種もこの世にはもしかしたらいるのかもしれない。

だが、現代の大半の女性は割とややこしい。プラスは疑うのに、マイナスは素直に受け止める。こんな風にややこしくしたのは誰なのかという問題は置いておいて。
わたしたち女性は、「可愛いね」を疑わずにはいられない。言われたいはずなのに、素直に嬉しいと思えない。

はたして、女性を上手に扱うにはどうしたらいいのか。
なんと難解。なんてめんどう。

女同士の会話でも然り、「わたしってブスだから」の流れは絶対にやってくる。そう言われたとき、向かう先は多分2つ。
1つは、マイナスの世界でのマウンティングがはじまる。「そんなことないよ!わたしの方がブスだよ!」なぜか自分の方がブスだよと、ブスの度合いのマウンティングがはじまる。
そしてもう1つは、「そんなことないよ!可愛いよ!」思ってねーくせに言うなよ、と空気が微妙になる瞬間である。あの瞬間、めちゃくちゃ喉が乾く。

じゃあ、なんて言えばええねん。
わたし自身、そう悩むからあまり口には出さない。言われて困るし、返答がわからないから口には出さない(その代わりノートに書きなぐっている。いつもすまないみなさん)

だが、もしも。
もしもわたしが男性だったら。
このセリフを言われたら、絶対にこう返す、というストックがある。
わたしは女なのでこれを使うと「は?うるええ」と言われて終わるので言えないが。
もしも男性だったら、こう言う。

「俺は好きだけど」

「そんなことないと思うよ」もだめ、「可愛いよ」もだめ。
もはや、俺は君の顔が好きだけどね!とだけ言えばいいと思う、てか言われたい。
世の中の平均値とかしらないしアイドルとかもどうでもいいから、とにかく俺はお前の顔がすきだけど、で?他に何が言いたい?
そう言ってみたいよ、わたしは。

「わたしブスだから」と卑屈になる女性に対して、比較対象を引き出すような褒め方をしてはいけない。大衆や平均、俺の知り合いの中では、それらの類は絶対に効果がない。
もはや、「俺と言う人間は君の顔が好きだ」だけ言えばいい。自分の世界の話だから。
それで機嫌がとれなかったら、もう帰りましょう。

女性は女性で何かとめんどうだけど。
男性も男性でなかなか大変だなと思う。
たとえば、「わたし貧乳だから」と女性に言われたとして。
男性はこれに対して、何を言ってもセクハラになる。
「そんなことないよ、貧乳じゃないよ」なんていったら、「え、性的な目で見てるのきもい」とかなりかねないし、「あーまあ、貧乳だよね」といった暁には「最悪。傷ついた」なんていわれかねない。
性としての自信のなさを露呈するのは、ある種のハラスメントになりかねないから難しい。
男女みんな、大変なんだよな、なんて思ったり。

「わたし(俺)◯◯なんだよね」とネガティヴなことを言われたら。
自分はこう思うよ、だけスパッと言えばいいと思う。
回りくどいこと言わないでズバッと言えれば、多分波はたたない。
褒められて嫌な人はいないはずだけれど、褒められ慣れていない人にはなかなか変化球は効果が出ない。

わたし自身がそうだからかもしれないけれど。もはやストレートに、自分の意見だけを素直に返して素直にさせてあげられればいいなとか。自分に対しても相手に対しても、そうなりたいなとかふと思うのでした。

#エッセイ

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