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性格と好きな音楽の関係性について

「歌は世につれ、世は歌につれ」とはよく言ったもので、歌は時勢の影響を受けて変化し、世のさまも歌の流行によって影響されるということである。
昔の歌を聴くと当時の情景が思い起こされて、懐かしい気持ちになったりするのもオツなもので、まるで古い友人との昔話に花が咲くような面白さがあるのだ。
また、景気がいい時は暗い歌が流行り、 景気が悪い時は明るい歌が流行るというのもよく言われることであり、流行曲と歴史を照らし合わせてみるのも大変興味深いものなのかもしれない。

好きな歌は人それぞれ違うと思うのだが、興味深いことに好きになる歌というものには性格が深く関係しているという記事を目にしたので、一部を引用してみる。

ブルース:自尊心が高い、クリエイティブ、外向的、紳士的、穏やか
ジャズ:自尊心が高い、クリエイティブ、外向的、穏やか
クラシック:自尊心が高い、クリエイティブ、内向的、穏やか
ラップ:自尊心が高い、外向的
オペラ:自尊心が高い、クリエイティブ、紳士的
カントリー・ウェスタン:勤勉、外向的
レゲエ:自尊心が高い、クリエイティブ、勤勉でない、外向的、紳士的、穏やか
ダンスミュージック:クリエイティブ、外向的、穏やかではない
インディーミュージック:自尊心が低い、クリエイティブ、勤勉でない、紳士的でない
ボリウッド(インド映画音楽):クリエイティブ、外向的
ロック・ヘヴィメタ:自尊心が低い、クリエイティブ、勤勉でない、内向的、紳士的、穏やか
人気のポップス:自尊心が高い、クリエイティブでない、勤勉、外向的、紳士的、穏やかでない
ソウル:自尊心が高い、クリエイティブ、外向的、紳士的、穏やか

ヘリオット・ワット大学による研究

なんてことだ。好きな音楽のジャンルによって性格までわかってしまうとは内心穏やかではいられない。これでは気軽に「好きな音楽は何ですか?」と尋ねることも答えることも容易ではなくなってしまうのではないだろうか。

プロフィール欄に「趣味:音楽鑑賞」などど書いてしまえば己の深層まで丸裸にされてしまう。特に初対面で「インディーミュージックが好きです。」なんて言おうものなら、自尊心が低くてネガティブな上に、勤勉でなく、紳士的でもないというレッテルを貼られてしまう恐れがある。

これは罠なのだ。どんな時でも好きな音楽を尋ねられたら襟元を正さねばならない。それまでの会話は全て前置きと化す。先ほどまでのカジュアルな雰囲気から一変し、最終面接のような緊張感を覚えなければならないのだ。

この研究結果によってどれだけの人が救われるであろうか。しかし初動を回避したからと言って安心してはならない。
ここでマイナス要素の少ない「ブルース」「ジャズ」「クラシック」を選択する人も出てくるだろう。普段からよく聴く人なら良いのだが、これらに興味が無い人には諸刃の剣だ。少なくとも1曲は事前に仕込んでおく必要がある。
相手が乗って来てしまったらもう覚悟を決めるしかない。

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