【詩】忠臣蔵

自分の発意で殉死しなくてはならぬ
という心持ちのかたわら
人が自分を殉死するはずのものだと
思っているに違いないから
自分は殉死を余儀なくせられていると
人にすがって死の方向へ
進んでいくような心持ちが
ほとんど同じ強さに存在していた