【詩】軍艦島

その島は炭鉱で栄へ
多くの人ゝが移り住み
そこで喜び そこで怒り
そこで哀しみ そこで楽しく暮らし
活気にあふれてゐましたが
今では人のゐた痕跡だけを遺した
幽霊島となりました
今も うるさくなるほどの静寂の中
耳を澄ませば 過去の亡霊たちが
昔と同じやうに暮らす音が聴こへます