【詩】アンネの日記

十代と云ふ輝かしひ時代に
隠れ家にとらはれた少女は
絶望の中で希望を見失はづ
天にもとどけと喜び叫ぶか
身も世もなく嘆き悲しむか
多感な感情をペンに託して
日記キティーに胸の内を打ち明けた
聖人でもなく英雄でもない
ありふれた一少女の言葉が
場所も時代も民族すら超へ
これからも読み継がれゆく