【詩】かき氷

蒸し暑い日に ふと思ひ出す
昔 夏祭りの屋台で食べた
水道水で作つたやうな氷に
どこにでも売つてゐる
市販のシロップをかけただけの
どこででも食べられて
もう どこででも食べられない
シンプルなかき氷が
何故 あれほど おいしかつたのだらう