【詩】いいね

「いいね」とは金平糖のやうな
純度100パーセントの砂糖菓子
冬眠前のリスのやうに意地汚く 両頬いつぱい
金平糖と云ふ「いいね」を溜めやうとするが
栄養成分は ないに等しいため
わたしの飢へは決して満たされることはない
けれど もつと もつと と 砂糖を欲し
気付けばわたしの歯は蝕まれ
金平糖しか舐められなくなつてゐる