直毛至上主義

先週、私の行きつけの美容院にて縮毛矯正をしてもらった。

金額は11,000円くらい。
所要時間は4時間くらい。

私は中学生の頃から癖毛であることに悩んでいた。中学高校時代は野球部で、坊主でいる期間の方が長かったが、引退していざ髪を伸ばしてみると、それはそれは汚らしい何かとなっていた。毛量は多く、固めの髪が強いうねりを伴ってあちこちに発散していた。

当時、これを周囲からイジられたことがある。
ちょっと嫌だった。強い恨みは無いけど。
そしてサラサラヘアーの人を男女関係なく羨んだ。

当時はなんとか改善をしようにも、いろいろな理由で限界があった。自分の調べ方の悪さ。周囲に髪に詳しい人がいなかったために有益な情報を得られなかった。ヘアセットの技量と設備が不足していた。(特にヘアアイロンは買ってもらえず手櫛とドライヤーのみでやるしかなかった。)

癖毛が影響したことを強いて挙げるなら、当時は恋愛等の人間関係の構築を頑張っても上手く行かなかったことがある。私の納得のいく見た目を自力で作ることができなかったため、第一印象の面において他者から後れを取っていた。その上、魅力的な中身も無かった(勿論こっちが主な原因)ため、はっきり言って上手くいったことなんて無かった。

直毛だったら全てが上手くいったのかはわからないが、良い機会は増えたんじゃないかと思っている。なんとなく偏見だけど、見た目が評価されてモテている男や漫画で好まれるイケメンの多くは髪がサラサラな印象が強い。ウネウネなんてしていない。直毛至上なんだと。かといって、私は他人が癖毛であることに嫌悪感も無い。よくわからないけど、ただただ私自身が癖毛であることに嫌悪感があるんだと思う。

縮毛矯正という手段を知ったのは大学生になってから。アルバイトをするようになり、自由に使えるお金が増えて、選択肢として考えるようになった。そうして友達に勧められた美容院に行き、イケオジ美容師さんと相談した上で縮毛矯正をすることを決めた。初めて前髪だけ矯正した時は、こんなに変わるんだ!って感動したのを覚えている。

私は縮毛矯正のスパンは大体3~4ヶ月くらい。3ヶ月経つと新しく生えた根元の癖が直毛を押し上げて、モワッとボリュームが増えてしまう。ヘアアイロンで時間をかけてセットしても、湿気の多いこの時期はすぐに戻ってしまう。

だからいつもの美容院へ行った。担当してくれるイケオジ美容師さんとはもう7年くらいの付き合いになる。私の髪質を知り尽くしていて、神の手といってもいいような技術で、最高の髪に仕上げてくれる。この7年間で私の住む場所が変わることがあっても通い続けている。これからも感謝の気持ちを忘れずに通い続けたい。

今は直毛が大好きだから、これを楽しむしこだわり続ける。でももしも、ウネウネした髪やそれを持つ私が受け入れられれば、それを活かした髪型にもチャレンジしてみたい。

さて、これからも毎朝ヘアセット頑張りますか。


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