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立方体の紫陽花

今日は30度まで気温が上がった
ぬるい夜風がそよいで笹の葉を揺らす

あっという間に夏がすぐそこまで近づいている
まだ、蝉の鳴き声はせねど

紫陽花の綺麗な季節
色んな種類の紫陽花があることを
今年になって初めて知った

お稽古でいただいたのは
紫色をした紫陽花のお干菓子

角砂糖のような大きさの
立方体の小さな塊
お砂糖がまぶされて揺らすときらきらひかる
口の中に入れると
しゃりっとゆって
少しずつとけていく

紫陽花は四角じゃないはずなのに
花びら一つが菱形のようだからか
全体がぽってりとしているからか
立方体であることに
今の今まで違和感を覚えなかった

重菓子はは、びわ
この間食べたばかりだったから
なんだか嬉しかった
薄い橙色した楕円が可愛らしい


今日は椅子に座っての薄茶稽古だった
明治維新を経て、正座が難しい外国の方のためにつくられた方式だという

新鮮で
でもやっぱり正座がいいなと思う
正座で着物って美しいなと

イスラム教のお祈りもそういえば膝を折る
様々な種類の上下関係を想う


暖かい季節のお稽古になって
柄杓の置き方が変わった
弓を射る時の手の動きを柄杓とともにする
先生の手捌きを見ながら
本当に弓矢が見えた気がした


ずっとジャカルタに居た時にしていた夏のお稽古
暑い時期の畳の涼やかさが
今から楽しみだ

2021.06.10

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