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雲ひとつない雨空を眺めながら

君がいなくても生きていけるように
今日も僕は本を手に取る
その1文字1文字を撫でながら
1粒1粒涙を流すときもある

君がいなくても生きていけるように
今日も僕は空の色を眺める
濁りきった灰『グレー』でも
昨日くらいは澄み切っていたということを
思い知るだろう

君がいなくても生きていけるように
僕は割れた月を眺める
君が隣に〝居た〟という頃くらいは
満月だということを
随分前から知っていた

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