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わたしは思い出す

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「わたしは思い出す」に関する最新情報。制作日誌、編者への一問一答、出版レーベルを始める経緯、展覧会の記録など。https://aha.ne.jp/iremember/
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『わたしは思い出す』の6つのアプローチ

人は、経験していないことを、 どのように経験できるのか──。回想録『わたしは思い出す』の6つのアプローチ。 1. 〈わたし〉の視点から震災を捉え直す本書の編者(AHA!)は、仙台に暮らすひとりの女性、かおりさん(仮名)と出会います。かおりさんは、2010年6月11日に初めての出産を経験。以来、育児日記を書き続けてきました。彼女は日記に何を綴ったのか。そして、再読して何を思い出し、忘れてしまったのか。11年の歳月を〈震災〉という大きな主語ではなく、ひとりの女性の語りから捉え直

書籍『わたしは思い出す』発売開始に寄せて

1000年に一度と言われた大地震の後を、 私たちはどのように生きたのか──。 本回想録は、たったひとりの記録と記憶にその問いの答えをさぐる試みです。 本書の語り手、かおりさんにとっての《11日》という日付。 それは、我が子の成長を祝う《月誕生日》であり、多くの方に不幸が訪れた《月命日》でした。 彼女はその日、どんなことを日記に残したのか。 そして、自筆をたどり直すことで、何を思い出したのか。 いくつもの《わたし》との出会い直しが、「辞書」のような回想録になりました

回想録『わたしは思い出す』制作の様子と刊行時期変更のお知らせ

制作中の回想録『わたしは思い出す』では、育児日記を書き続けたかおりさん(仮名)が11年の歳月を振り返る回想の言葉を中心に構成しています。本書は当初に想定していた仕様を上回る800ページ超(厚さ約5cm)のボリュームになる予定です。 これにともない、2022年6月に予定していた本書の刊行時期を見直しました。先行予約いただいた皆さまにはすでに書面でお知らせしておりますが、本書は8月より順次発送する予定です。 刊行を楽しみにしてくださっている皆さまには、お待たせしてしまい申し訳