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参加者その後File.01_キママニ_村上さん

今年5月に日本橋ライフサイエンスビルディングにて開催したAngelHack Tokyo2018。
参加者はその後どのように活躍しておられるのでしょうか?
ハッカソン後のタイミングで7月2日に起業をされた、株式会社キママニ代表の村上遥さんにお話をお聞きしました。

A:村上さんは5月のAngelHack Tokyo2018に参加、その後株式会社キママニを創業されました。そこで提供されているアプリがKibunLogです。どのようなアプリなのでしょうか?

村上:感情を吐き出しながら記録することで、利用すること自体でストレス解消しながら感情に気づき、グラフ化などで振り返って自己の客観視が出来るアプリです。

A:どのようなきっかけがありこのテーマにご興味を持たれたのでしょうか?
村上:自分自身が自分にコンプレックスがあったというのが原体験にあります。
これは自分に限ることではなく、自分を否定しまうことで苦しんでいる方は相当数いらっしゃいます。例えば「自分が嫌い」というキーワードでもで知恵袋を検索すると相当数でてきます。
とはいっても中々心理カウンセリングなどにいけません。その部分に対してやりようがあるなと思いました。また、過去にマネージャーとして部下一人一人の状態を見ていた経験なども有り、メンタルの管理について興味を持つようになりました。

A:村上さんは起業家でもありエンジニア。プログラムやデザインなども全てご自身で手がけられています。このサービスを起業されようと思われたのはどういうきっかけだったのでしょうか。

村上:メンタルの管理について興味を持つ中で、アンガーマネジメントなどの講習を受けたりしていましたが、セルフケアのために利用するツールアプリにあまりピンとくるものがなく、それなら自分でアプリを作れるのではないかと思ったのがきっかけです。自分で作ってみたところ登録者が集まって来るようになったのです。起業は遠い夢のように考えていましたが、出資をいただくことが起業の決め手となりました。

A:村上さんはAngelHack のプレイベント(アイディアブラッシュアップに特化したワークショップ)にも参加下さっていましたね。そこでご自身のアイディアを発表されていました。そしてAngelHack Tokyoでは起業賞も受賞されていました。今回AngelHack にご参加されたのはどのようなきっかけだったのでしょうか?

村上:ハッカソンは出たことはなかったのですが、割と大きいイベントで、かつ今回はヘルスケアに特化しているだということで出るといいのではと会社知り合いの人に紹介していただきました。
自分のアイデアをたくさんの方がブラッシュアップしてくださり、ビジネス面で大変勉強になりました。起業したらこうやって事業が進むのかなと具体的に体験できたのも大きかったです。

A:今回ヘルスケアのスタートアップにも詳しい豪華な6名のメンター陣がメンタリングにご協力くださいました。アドバイスで印象に残ったものはありますか?

村上:(開発終了間際の)翌朝に木村さんが朝来て下さってアイディアの壁打ちをしてくださったのが勉強になりました。精神疾患についても知見をお持ちだったのでそういった意味でもありがたかったです。

A:今現在アドバイザーとして医者の方も入られていますが、メンバーはどのように集められたのですか?

村上:知り合いの紹介やSNS経由など様々ですが、メンタルの課題についてお話しさせて頂くと、たくさんの医療従事者の方が課題感を強く感じでいらっしゃるのがわかります。

A:今後の予定は?

村上:直近では、現状のアプリにおける効果のエビデンスを出すために、大学と共同で動いています。同時に、弊社チームが持つ強みを活用して、健常者の方でストレスを抱えている方向けにも専門的なコンテンツを有料で提供する予定です。継続的に使っていただけるようにゲーミフィケーションを活用して、定評のある質の高いUI/UXでアプローチしていきます。
ゴールとしては、治験を成功させ、「うつをアプリで治療するデジタルメディスン」として、多くの人のうつを改善させることです。

A:今後のご活躍に目が離せませんね。ありがとうございました!

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キママニ受賞歴
OpenNetworkLabDemoDay特別賞

村上遥プロフィール
・WEB/iOSの開発に約8年携わり、約2年はエンジニアリングマネージャーとしてWEBメディア開発を支える
・漫画家として大手出版社のウェブサイトで1コマギャグ漫画を連載していた時期もある

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