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インドネシア映画 ③

Nanti Kita Carita Tentang Hari Ini

インドネシア映画紹介、第3作目はこちら。

年始に公開され、一気に話題になった作品。まだ読んではないですが、同じタイトルの原作本もあるそうです。実はこの映画を見た後はちょっとホームシックになりました。家族に会いたくなる、そんな心温まる映画です。

ここからはネタバレ。

ジャカルタに暮らす5人家族の物語。過去の、とある出来事をキッカケに、過保護になり過ぎてしまった父。そんな父から小さな頃から長男として家族を守るようにプレッシャーをかけられるも、その期待に応えられず苦しむ兄。小さな頃から妹ばかり可愛がられることに嫉妬して心を閉ざしてしまった姉。そして家族という鳥籠の中から逃げ出し自由になりたい妹。そんな家族それぞれの気持ちを知りながら何も言えない母。

お互いがお互いを思い合っているのに、必要な時に必要なことが出来ず、いらない時に不必要なことをしてしまいぶつかってしまう家族。

そんな家族が、各自抱えている過去のトマウマと向き合い、闘い、そしてほつれてしまっていた家族の絆を取り戻していきます。

監督は、Filosopi  Kopiで有名なアンガ・ドゥイマス・サソンコ氏。長男役も同作品の主役の1人を演じていたリオ・デワント氏。そして、ちらっと、もう1人の主役のチコ・ジェリコ氏も出演されていした。Filosopi Kopi好きにはたまりません(笑)。

さすが、アンガ監督。家族各々の過去のターニングポイントと現在がスムーズに行き来しており、それぞれの気持ちが痛いほど伝わってきました。

そしてストーリーはもちろんですが、撮影地もこれぞジャカルタという所ばかりで、Blok Mの高架下や、古き趣きがあるコタなど、ジャカルタに住んでる人、住んでた人は、ここ知ってる!っと思わずなり、作品に入り込んでいく感じです。

家族っていいな、2020年早々琴線に触れるいい作品に出会えたな、と思っていたところ、私的なプチ事件が。

なんと、以前ちょっと気になっていた人の彼女がスクリーン上にいきなり現れ。。。(めちゃくちゃ綺麗な人だったので、ちらっと見ただけでもがっつり覚えていました。。。)

またいい役で出演されていて、実際もそうなのかな?とか想像が膨らみ、一部記憶がないシーンがあります(苦笑)。

なので、妹が振られるシーンでは私も泣きました、心の中で。

そんなこんなでいろいろありましたが、ありふれた家族の話ではありますが、1人1人に感情移入が出来る素晴らしい作品でした。

涙。


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