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緩まない!ダブルナット!

ミニ四駆のミニテクニック!
今回は、強力な緩み止め手法「ダブルナット」の紹介です。

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緩まないように強固に締め付けつつ、部材を押さえつける力の強さを調節できるので、特にピボットバンパーやスライドダンパーの可動軸にオススメです。
普通のナットに比べて組み付けの手間は増えますが、もちろんどこにでも使えます。

ダブルナットの組み付け方

ピボットの軸を組み付ける場合の例です。
①まずは1つ目のナットを付けます。

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ピボットやスラダンの可動軸の場合は、ちょうどガタが無くなる程度に軽〜く締めておくだけで大丈夫です。
それ以外の部分であれば、普通にしっかりと締め付けます。

②次に、2つ目のナットを付けます。

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ピボットやスラダンの可動軸の場合、締め付け過ぎると動きが悪くなるので、軽く回して、1つ目のナットにちょうど当たるくらいで止めます。
ピボットやスラダンの可動軸でなければ、固定するために強くしっかりと締め付けます。

③1つ目のナットをスパナで固定して、2つ目のナットを締め付けます。
(注:ピボットやスラダンの可動軸でなければ、すでに②の工程で締め付けが完了しているため不要)

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自分の場合は、2つ目のナットの締め付けにボックスレンチを使っていますが、もちろん、スパナをもう1つ使ってもできます。

④今度は、2つ目のナットを固定して、1つ目のナットを緩める方向(左回し)に回します。

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しっかりと回して締め付けます。2つ目のナットを締め付けた時の力加減によりますが、1/4回転も回らずにガッチリ固定されるはずです。

(注:ピボットやスラダンの可動軸でなければ、これで取付完了です。)

⑤ピボットやスラダンの可動が渋い場合は、ナットが部品を押さえる力が強すぎることが原因なので、少し緩めて調整します。
1つ目のナットをスパナで固定して、ビスをドライバーで左回しに回して、緩めます。

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写真がわかりにくくてすみません。
ナット部分から写真の右上方向に伸びてるのがスパナで、写真の右下方向からドライバーを挿しています。
1/8回転くらい回して様子を見て、まだ可動が渋ければ、また1/8回転くらい回します。これを繰り返して調整します。
もしガタがある場合は、締め付けが弱いので、①からやり直します。

以上がダブルナットの組み付け方です。

ダブルナットの利点

ダブルナットは、緩まないような強固な締め付けを確保しつつ、部材を押さえつける力を調節できるのが利点です。

グレードアップパーツとしてミニ四駆に使われている緩み止め手法としては、スプリングワッシャーやロックナットがありますが、より緩みにくくするためには、より強く締め付けるしかありません。ロックナットは完全に締め付けなくてもある程度はもってくれますが、確実とは言い難いですし、つけ外しを繰り返しているとロックが弱くなってきます。

通常のナットが部材を押さえつけることで締め付けられているのに対して、ダブルナットは、2つのナットが互いに押さえつけ合うことで締め付けられています。つまり、ダブルナットの締め付けの強さは、ナットが部材を押さえつける力の大小とは関係がないのです。
なので、ダブルナットは部材を押さえつける力を好き勝手に調整しつつ、緩まないように強く締め付けることができます。

ピボットバンパーやスライドダンパーの可動軸は、ナットが部材を押さえつける力が強すぎると、摩擦力が大きくなり可動部の動きを邪魔してしまいます。逆に緩すぎると、ガタが出てスラスト抜けしてしまったり、緩みが緩みを呼び、分解してしまうこともあります。
つまり、ピボットやスラダンの可動軸は、適度な力で締め付けが出来て、なおかつ緩みにくいのが理想といえます。

このため、ダブルナットはピボットやスラダンの可動軸の締結にうってつけというわけです。

是非お試しください!

ダブルナットについては、以下のリンクも参考になります。




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