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檸檬 その3(全3回)

梶井基次郎
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stand.fm「しんいち情報局(仮)」にて
朗読の回を担当させていただいています。

青空文庫より
梶井基次郎の「檸檬」を
3回に分けて読みました。

《ふわっとあらすじ》
最後に、
私は丸善にたどり着いていた。

しかしその中に入ったとたん
幸せだった感情はだんだんと失われていった。

よく好んでいたはずの香水瓶や
キセルなどにも全く興味がわかない。
画集の棚から次々を本を抜き出しては
ばらばらと中を確認するだけで、
元の場所へ返す気力さえ起こらない。

いつしか
画本の山が出来上がってしまった。

私はふとあるアイデアを思いついた。

自分が積み上げた画本の城の頂に
このレモンを据え付けるのだ。

そして、素知らぬ顔で店を出ていく。

あのレモンが
時限爆弾だとしたら、、、
自分が立ち去ったのち
丸善が大爆発を起こす空想は、
私をとても愉快な気持ちにさせた。

そして私は
心軽やかに京極を下っていくのだった。

・美的装束をして街を闊歩した詩人
 →イギリスの詩人であるようだが特定はされていない
・諧謔心→ユーモアのある気持ち


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梶井基次郎「檸檬その3」
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