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鼻(第2回)

芥川龍之介
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青空文庫より、
芥川龍之介の「鼻」を
3回に分けて読みました。
その第2回目です。

《ふわっとあらすじ》

ある年の秋、弟子の僧が旧知の医者から
長い鼻を短くする方法を教わってきた。

内供はわざと
興味なさそうなふりをしていたが、
その心を察した弟子が彼を説き伏せて、
ようやく試してみることになった。

その方法とは、お湯で鼻を茹でて
それから人に踏ませる、という
実にシンプルなものだった。

弟子の僧が教わってきた通りにすると
二度目にお湯から出した内供の鼻は
確かに短くなっていた。

これでもう
誰からも笑われることはないと思うと、
内供はのびのびした気持ちになった。


《語句解説》

知己(しるべ):自分のことをよく理解してくれている人。
口を極める:あらゆる言い方をする。
聴従:他人の言うことを聞いてそれに従うこと。

提(ひさげ):銀・錫 (すず) 製などの、
      鉉 (つる) と注ぎ口のある小鍋形の銚子 (ちょうし) 。
      湯や酒を入れて、持ち歩き温めたりするのに用いた。
折敷:食器、杯などを載せる木製方形の盆。

四分ばかりの長さ:約12ミリ。
八の字をよせる:顔をしかめる。

残喘:やっと生きながらえている。なんとか生き残っている。
目をしばたたく:目をぱちぱちさせる。


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音声配信アプリstand.fmにて、
「しんいち情報局(仮)」の
「朗読しんいち」を
担当させていただいています。

しんいち情報局(仮)
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https://stand.fm/channels/623f0c287cd2c74328e40149

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