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高瀬舟4(全7回)

森 鴎外
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全7回のうちの、4回目です。

《ふわっとあらすじ》
庄兵衛は、
自分と喜助の身の上を比べた。
日々の倹約を心掛けてはいるが、
妻が家計をうまくきりもりできず、
つい苛立ってしまう。
喜助の欲がなく足るを知るという生き方と
自分の余裕のない気持ちのありように、
何か大きな隔たりがあるのだと感じた。

吝嗇(りんしょく)…度が過ぎた節約。
扶持米(ふちまい)…主君が家臣へ給与した俸禄としての米。
五節句…年間の5つの節句(人日1/7. 上巳3/3, 端午5/5, 七夕7/7, 重陽9/9)。
境界(きょうがい)…境涯、各人の境遇。
口を糊する…貧しいながらもどうにか生計をたてて暮らしてゆくこと。

※足るを知る…老子の言葉とされる
 「足るを知る者は富み、
    つとめて行うものは志有り」
 満足することを知っている人間が
 本当に豊かな人間で、
 努力を続ける人間が
 それだけで目的を果たしている。

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