LINEをしていない初対面の人とご飯に行くことになって緊張した話
現代でLINEをしていない人は少数だと思う。
否定している訳ではなく、むしろ私もLINEはしていても少人数を好むため、LINEに縛られない生活ができる人はすごいと思う。
母の友人の娘さんがそれにあたる人で、全く接点がなかったのだが、ごはんに行くことになった。
私が転職してチャレンジしたい業界を経験している方で、母が「それなら〇〇ちゃんに話聞いたらいいんじゃな〜い!?」と提案した一言から今に至る。
双方の母親を介して集合場所や時間を決める。
ちょっとおもしろい。
どこでいつ会うか親に筒抜けの状況、新鮮すぎる。
普通なら初対面といえどLINEの文面からおおよその性格の見当はつくが、それがないとなると、1週間前くらいから
「集合する時残業したら待たせてしまう!そもそも直前に具合悪くなったら…」
と普通気にしない体調管理にまで敏感になってそれもまた面白くなってしまった。
この年で集合する時にドキドキしたのは久々だ。
初対面 × 顔がわからない × 性格全く知らない
緊張要素のフルコンボ!
私は不安が大きくなりクールで会話のキャッチボールどころか、質問しても「あ、はい」「まぁそうですね」とドッチボールしかできない人を想定していた(失礼)
会った最初のイメージは
「思ったより柔らかい人!」
どんな仕事をしているか、教えられる範囲で資料まで持ってきてくれて嬉しかった。
私が〇〇ですか?と言った質問に対して、考え込み無言の時間が流れることがわりとあった。
この人はとても誠実で私のようにテキトーに雰囲気で乗り切るタイプとは真逆なんだなと思った。
私はその人の言葉を待っているので気まずい時間ではない。
それも新鮮だった。
むしろ、真剣に誠実に答えようとしてくれる真面目が伝わって、いい人だなぁと思った。
最初の心配はどこへやら、かれこれ1時間半ほど経ち、家もご近所だったことから途中まで一緒に帰ることになった。
作品まで見せていただいて感動しました!
レベルが違って本当にすごいです!
と率直な感想を伝えたら、
「いえいえ。仕事も遅いですし、私なんてコンプレックスの塊ですから…」
と言っていた。
つい黙ってしまった。
言葉に困ったわけではなく、
え?このレベルでぇ!?!?
という驚きでだ。
それも率直に、「芸術を大学で学ばれてきたのもあると思いますが、私とは到底比べ物にならない上手さでとても驚きました。仕事が遅いってことはきっと丁寧なんですよね。〇〇さんはとても素晴らしい能力をお持ちだという事をもっと自覚して下さい笑」と、非常に偉そうなことをなぜかドヤ顔で言った。
でもそのくらい、本当に上手だし、素敵な作品ばかりだったのだ。
前に東京藝大の人が、絵が上手いと思って大学に入ったら、周りは化け物ばかりで絵を描くのが恥ずかしくなって、描けなくなったと言うのをテレビで見た。
そういう、実力を突きつけられた時の衝撃、みたいなのって謙虚な人ほど受けてしまうんだろうな。
何はともあれ、10分で会話が終了するなんてことにならなくてホッとした。
むしろ、こういう刺激はたまに生活のスパイスとしていいものだなと思ったOLでした。
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