夢
たまに推しが夢に出てくるんだけど、
だいたい昼には記憶から消えてるよね。
そんな儚いものだけど、
いくつかキョーレツに覚えているものがあるから、
ここに記録しちゃうね。
最初に思い出したのは、自転車を漕ぐ推しの夢。
夕焼けに照らされた、真っ赤な坂道を、
自転車で駆け下りていく、真っ赤な推し。
はしゃいだ顔はこちらに向けられている。
なんなら、握られたハンドルも、つま先もこっちに向けて、
ケツから落ちていってる。
アハハハハハハ!つって、
自分よりずっと小さな自転車…否、三輪車に逆向きに乗って、
バビューンと落ちていく推し。
夢の中でも楽しそうに生きてた。
次に思い出したのは、推しのアイフォンが小麦粉まみれになっている夢。
リビングらしき一室で、
私と推し2人がノートパソコンをいじっていた。
毎日欠かさず行っている動画投稿をしていたんだけど、
そこで私、思わず叫んじゃった。
「大変!いつも隠してるはずの顔が見えちゃってる!」
顔を公開していないはずの推しの仮面が、
ごっそり剥がれていた…というか、
たぶんあれはもともとつけていなかった。
あろうことか、彼が仮面をつけていないことに誰も気づかないまま、
撮影をしたらしい。
マヌケもハァ?って声出ちゃうくらいマヌケでどうしよう。
「うわー!大変だー!消せ消せ消せ!」
3人でキャーキャー喚いていると、
仮面男のアイフォンが、ぼとりと床に落ちた。
何故かそれはジップロックに入っていて、
絵画のようなケースを付けたアイフォンは、
中で小麦粉まみれになっていた。
「あの…超真っ白なんですけど」
「ああ、このアイフォンケースいいでしょ。俺の店で売ってるよ」
話ぜんぜん聞いてくれんかった。
次に思い出したのは、さっきの仮面男が、プリキュアになった夢。
なんか…クラゲみたいな服着て戦ってたよ。
カラーは紫でした。
最後に、推しがむっちゃノリノリで登校している夢。
ダボダボの学ランを着た推し(下はボンタン!)が、
「遅刻だ遅刻だ遅刻だー!うわー!うわー!」
って言いながら、満面の笑みで坂を駆けていく夢。
この推し、最初に出てきた三輪車の男なんだけど、
なんでいつも坂道で笑顔なんだ。
髪は金髪だったけど、ムラがあって汚かった。
セルフで染めたんだと思う。
走れ走れ走れー!つって、
仲間の元へ駆けよってキックとかパンチとかしてた。
ちなみに、坂道が出てくる夢は、
良し悪しは分からないけど、
平坦で安全な方には行かないことを表してるらしい。
ふ~ん…。
終わりで~す。
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